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くまもと経済最新号Latest Issue

2025年6月 Vol.528表紙
2025年6月 Vol.528
表紙の人
「24年度決算は設立以来初の営業黒字に」
山川 秀明
(熊本国際空港社長)

特集

山川 秀明 熊本国際空港社長

24年度決算は設立以来初の営業黒字に

知事公室長に深川、総務部長に千田両氏
木村県政2年目、“本格予算”始動 県幹部人事・前編

 昨年4月の就任から1年、木村県政2年目がスタートした。昨年12月に策定した県政の軸となる「くまもと新時代共創基本方針」に基づく25年度当初予算は8448億円。就任後初の本格予算≠ナ、半導体世界大手、台湾積体電路製造(TSMC)の効果最大化に向けた企業支援や地下水・渋滞対策、災害からの創造的復興、「食のみやこ熊本県」に向けた農業の担い手確保をはじめ、さまざまな木村カラー≠盛り込んだ。4月1日付定期異動では知事公室長に深川元樹企業局長、総務部長に千田真寿農林水産部長を起用したほか、環境生活部長に清田克弘同部政策審議監、観光文化部長に脇俊也同部政策審議監、農林水産部長に中島豪農業研究センター所長、土木部長に菰田武志道路都市局長ら部長級が就任、新しい熊本≠テくりに取り組む。今回、新幹部11人を取材した。

副市長に田中俊実上下水道事業管理者を選任
異動総数は前年比364人増の2132人 熊本市幹部人事 前編

 4 月1 日付で組織改編と人事異動を発令した熊本市。今回の異動総数は2132 人。特別職では副市長に田中俊実上下水道事業管理者、監査委員に村上和美経済観光局長、上下水道事業管理者に三島健一政策局長を選任。また、局長級では政策局長に木櫛謙治こども局長、理事兼政策局危機管理監に村上英丈同局総括審議員らが配置転換。都市建設局長に上野幸威同局技監、経済観光局長に黒木善一政策局総合政策部長らが昇格するなど特別職3 人、局長級17 人が異動。組織改編では、定型的業務の集約による業務効率化や障がい者の活躍機会を創出するため、執行体制を整備。総務局内に業務支援課を新設するなど、「上質な生活都市」の実現に向けた取り組みを推進している。効果的・効率的な組織体制を構築する大西市政で新たなポストに就いた特別職と局長級の10 人を取材した。

地場2行 資金利益伸び増収増益
平田機工 自動車関連堅調、ヤマックス 最高値更新
県内上場・有力企業2025年3月期決算と役員人事

 県内上場企業の2025年3月期決算は、九州フィナンシャルグループの肥後銀行が世界的半導体メーカーTSMC(台湾積体電路製造)の菊陽町進出に伴う半導体関連融資などが好調で資金利益が増加し、4 期連続の増収となり、与信費用の減少などで純利益は過去最高益となった。ふくおかフィナンシャルグループの熊本銀行も中小企業向け融資や住宅ローン販売を中心に貸出金のボリュームが増加。取引先の業況改善などで信用コストが減少し、2 期連続の増収増益。2 行とも日銀の政策金利引き上げが資金利益を押し上げる要因となった。製造業の平田機工は電気自動車関連を中心に生産設備の受注が堅調で売り上げをけん引。ヤマックスは九州地区で建築用セメント製品事業が大きく伸長して全体の売り上げを押し上げ、柔軟な販売価格への転嫁を推進したことや徹底した工場生産量の平準化によるコストダウンで売上高、利益ともに最高値を更新した。

温湿度管理でサツマイモの生産ロス1割以下に
省力化・生産効率上昇を実現 導入・活用広がるスマート農業

 農業従事者の減少や高齢化が深刻化する農業現場で導入が進む「スマート農業」。ロボットやICT(情報通信技術)、IoT(モノのインターネット)などの先端技術を活用し、省力化・業務効率化の実現を推進するほか、近年では農産物の品質安定・向上、技術継承の観点からも注目が集まる。県内でもスマート農業を活用し品質の向上・生産力強化を果たした企業や、ICT やドローンの取り扱いでスマート農業に関連する機器の導入を支援する企業、スマート農業推進を起点とした自治体の実証事業から展開し、地域振興と持続可能な農業モデルの構築を目指す団体などがある。スマート農業の現況を取材した。

インタビュー

・「潜在力」引き出し、さらなる魅力発信を
 松嶋 和子 阿蘇市長

・大学と連携し、政策立案機能向上へ
大石 浩文 熊本市議会議長



資料

・県幹部人事 次長級異動
・熊本県の人口と世帯数
・新設会社一覧
・本誌定期購読者一覧

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