トップ くまもと経済最新号

くまもと経済最新号Latest Issue

2006年9月 Vol.303表紙
2006年9月 Vol.303
表紙の人
「将来を見据え組織強化を推進」
米田康三
(平田機工社長)

特集

県内半導体関連 生産好調!

各メーカー軒並み増産へ  関連業種への波及も広がる

 自動車関連や薄型テレビなどのデジタル家電、省エネ製品などの需要増で、半導体市場が好調だ。この流れを受け、県内に立地する各メーカーの工場では、軒並み増産体制となっている。また製造装置や分析機器、部材関連など関連企業への波及も広がっている。

民営4社、熊本に九州統括機能  郵政民営化へ実施計画の骨格

300人体制の人事・経理集約センターも

 来年10月1日からの郵政民営化で分社化される4事業会社すべてが九州の統括機能を熊本市に置くことが、4社の持ち株会社になる日本郵政梶i東京都港区、西川善文社長)が7月末に策定、政府に提出した民営化の「実施計画の骨格」で明らかになった。明治以降、熊本に集約されてきた郵政事業の九州統括機能は、昨年9月に郵便事業の一部事業課が九州支社から福岡中央郵便局に移されるなど、やや陰りが見えていただけに、地元からは「久々の朗報。今後の道州制論議にも大きな追い風になる」と歓迎ムード。一方で「今回は民営化への経過措置。完全民営化へ、さらに組織見直しが進む」と慎重な見方も多く、手放しでは喜べない状況だ。

人口減少、法規制で転換期迎える  パチンコ業界

店舗の大型化進み二極化鮮明に

 ”パチンコ激戦区”熊本。全国大手チェーンの攻勢も続いている。しかし、業界として最大の問題は遊技人口の減少。それに加えて来年には「ギャンブル性が高く射幸心を煽る」とされるパチスロ機種がすべて撤去されることが決まっている。これによりさらにヘビーユーザーのパチスロ離れが予想されるとともに、店舗の売り上げも減少されることが確実視されている。しかし、「守りに入ったら衰退する。攻めることしかない」というのが業界の常識。動きは活発だ。各社の戦略を取材した。

旅客数は過去最高の313万人に  熊本空港

機能強化、利用促進に動き出す熊本空港

 05(平成17)年度の旅客数が過去最高の313万人となった熊本空港。宮崎空港の310万人を抜き、九州6つの第二種空港で「福岡」「鹿児島」に次ぐ位置に。他の空港が軒並み伸び悩む中で、健闘を見せた。福岡空港や大阪線との競合、また、限界に近い「福岡」の機能分担も期待されるなど、5年後の九州新幹線全線開業で熊本空港を取り巻く環境も変わろうとしている。今後、空港本来の機能強化と利用促進が急務なようだ。大交流時代へ動きだす熊本空港の周辺≠取材した。

年内めどに法定協設置へ  熊本市と富合町

  合併問題をめぐる7月30日投開票の下益城郡富合町の出直し町議会議員選挙で熊本市との合併推進派が過半数を占めたことを受け、同町の村ア秀(ひいず)町長と熊本市の幸山政史市長は年内をめどに合併法定協議会(法定協)を設置する考えを明らかにした。両市町は5月に任意の合併協議会「熊本市・富合町合併準備協議会」を発足させているが、熊本市が「平成の合併」で法定協を設けるのは初めて。また11月12日投開票の熊本市長選に出馬表明(8月25日現在)している現職、新人の3人はいずれも熊本市が政令市になる必要性を訴えている。新合併特例法の期限が迫り合併・政令市実現のラストチャンスをだれに託すか、争点の一つになりそうだ。

地域経済から
「小泉政権の5年間」を振り返る

 「構造改革路線」を掲げた小泉政権も9月まで。「聖域なき構造改革」をスローガンに掲げ、「官から民へ」「国から地方へ」の流れで進められた小泉構造改革。地域経済から見た5年間の改革を振り返る。

表紙の人     米田康三 平田機工社長
将来を見据え組織強化を推進

ユニット工場新設、生産効率向上へ

  昨年6月の就任から1年。平田機工(本社・東京都品川区、本部・鹿本郡植木町)の米田康三社長は「社長として陣頭指揮をとるのは決断の重みが違う」と振り返る。好調な国内の自動車や半導体産業を背景に、06年3月期決算では過去最高の売上高377億円を確保した。また、今後の市場変化を見据え、今年7月には熊本東工場にユニット工場を新設。今年を初年度とした3カ年の中期経営計画にも取り組むなど組織強化も図っている。「近代的な経営によって補完していくことが私の仕事」と語る米田社長に現在の状況や今後の事業戦略などを聞いた。

グラビア

新造船の生産好調
 2011年まで受注残 長洲町・ユニバーサル造船有明事業所
延長約3km、08年秋貫通予定
 熊本市区間で最長のトンネル工事  九州新幹線
熊本に統括機能  民営化後の郵政4事業
活気づくインターネットラジオ
 ダウンロード数1日1万件以上も
内装工事が本格化  復元進む「本丸御殿大広間」
シリーズ「私の昼食」 河口和幸熊本ファミリー銀行頭取
 「唯一作れる料理はペペロンチーノ」
シリーズ産業の轍 企業遺産を訪ねて(2) チッソ白川発電所
 稼動93年目の現役発電所
全国で3番目の支部開設   コラボ産学官熊本支部
金剛 宮ア邦雄社長「藍綬褒章」受章祝賀会
暗闇で明るく光る避難誘導板
 九州綜合サービスが県内で販売
専務に山川、安田幸史・英史取締役が就任   
 セルモグループ  7月26日に祝賀会
独立50周年を機に観光王国へ!  体験レポート
 ”魅惑の他民族国家”マレーシア
  

特別企画

資産管理・運用特集
環境特集
「06年第4回SON夏季ナショナルゲーム・熊本」レポート
経営者のための法律相談  舞田邦彦弁護士
<観光フォーラム>エイチ・アイ・エス澤田秀雄会長

インタビュー

NEC九州/熊本県信用組合/熊日広告社/新産住拓
熊本県信用保証協会北川正会長/熊本日産自動車坂田信治社長/九州総合通信局久保田誠之局長/九州電力熊本支店森元豊支店長
<県政談義>篠ア鐵男県議=宇土郡区=
<役員ラウンジ>近藤修(司法書士近藤修事務所)・黒沢誠(21世紀職業財団熊本事務所)・柏尾廣子(須屋電設)・辻龍也(日栄土木)・松原義行(全労済熊本県本部)
<支店長室>永野利明(建築資料研究社熊本支店)・吉田誠一(エンジェルサポート熊本支社)・西田貴英(アプレック熊本支店)・北浦弘徳(三井生命保険熊本支社)
<ズームアップ>森岡安廣(熊本地方裁判所)・岩本悟(FPパートナー)・鍋倉康文(熊本泌尿器病院)・松尾孝(松尾自動車)・冨田巌(熊本日豪協会)・村山智弘(野心家起業家ネットワーク)・倉岡征宏(熊本タクシー)・藤末健三(民主党くまもと政治塾)・宮部茂(カシマホーム)

資料

九州沖縄建設業売上高ランキング
県内企業経営者出身高校一覧

くまもと経済は毎月30日前後に発刊。業界や特定企業の動向を知る情報源として、また、事業展開のため の情報・資料として、熊本のビジネスシーンで広く活用されています。

定価:1,892円/年間購読:19,000円