白鷺電気工業��  
 沼田　吉輝  （ぬまた　よしてる）

プロフィール

八代郡氷川町出身1949（昭和24）年2月2日生まれの64歳。日本大学経済学部卒、73（昭和48）年同社入社。85（昭和60）年常務取締役、92（平成4）年4月に社長に就任。今年で21年目を迎える。趣味はトレッキング、座右の銘は「敬天愛人」

マーケット拡大を目指し、京都支社を開設

　昨年、創業65周年を機に、新３カ年経営計画の「Think　Action　26」をスタートした地元業界トップクラスの老舗企業。「若手精鋭たちが先頭に立ち、計画の達成に向けて着実にステップアップしていますので、期待が持てます」と進捗状況を説明する。
　東日本大震災を機に、現在、九州の原子力発電は稼動停止状態。「電力業界にとっては大変厳しい環境下でしたが、電力の安定供給を最優先に考え、仕事に従事してきました。一方、従来から運用ノウハウを構築・推進している太陽光発電などの需要が伸びてきています。今後もさらなる普及に期待したい」と語る。
　昨年４月には、ライフサイクルエンジニアリング事業のマーケット拡大を目指し、京都支社を開設。また、９月には、社会のニーズを捉え、柔軟に対応できる組織を目指して、再生可能エネルギーに特化した「事業計画担当」を社長室直下に設けた。メガソーラーにおいては、12月に第１号の工事が竣工して引き渡しが完了し、今年１月には、20年間の運転保安業務まで受注した件名もある。「配線材料や電路資材の新たな調達ルートの開拓に向け、グローバル化を目指します」と意気込む。
　また、昨年６月には「エコアクション21」の認証、さらに８月には前年に引き続き「ふれあいの森白鷺」の植林活動に対して「熊本県森林吸収量認証書」が授与された。そして10月には同社関連の「ＮＰＯ法人しらさぎ」が、「第21回くまもと環境賞奨励賞」を受賞するなど社会貢献活動が高く評価されている。