金剛��  
 田中　稔彦　　　谷脇　源資　　　谷脇　ユミ子  （たなか　としひこ　　　たにわき　げんし　　　たにわき　ゆみこ）

プロフィール

たにわき　げんし
徳島県美馬郡穴吹町（現・美馬市）出身。89歳。大阪市立実業学校卒。昭和26年1月社長、平成3年会長就任。趣味はゴルフ。熊本日豪協会会長

たにわき　ゆみこ
熊本市出身、82歳。熊本信愛女学院高校卒。平成3年取締役（相談役）就任。�潟zテルサンルート熊本会長

たなか　としひこ
佐賀県伊万里市出身。54歳。熊本大学工学部卒。1982年熊本県民テレビ入社、02年報道部長、08年6月営業局次長として退社。同年8月金剛�鰍ﾖ、09年4月副社長、同年10月から社長就任

新たな市場の創出へ、将来ビジョン描く時

　「発想を変えて新たな市場を創出していかなければ生き残れない。今はその将来ビジョンを描く時」。社長就任からやがて５年目、これまでは毎年、業績を追いかけ会社の基盤づくりに奔走してきた。これからは10年後を見据えたトップの指針を示すステージに来た。
　近年では、熊本駅前のくまもと森都心プラザ図書館や大学としては国内最大級の蔵書数を誇る福岡大学や立教大学の図書館、天草市の歴史博物館・天草コレジオ館「世界平和大使人形の館」を施工するなど国内の主要な図書館、文化施設、公共施設への施工実績を持つ同社の仕事は、極めて文化性の高い業務領域へ達している。「地域の文化を掘り起こすことが私共の仕事です。歴史や文化的価値、デザイン力などクリエイティブな動機づけが新たな市場の創出に繋がる」と付加価値の高い仕事の循環を創りたいという。
　一方では、シンガポール大学の博物館に納入する研究資料用移動棚を受注するなどグローバル戦略にも乗り出す。「文化や専門性の高い仕事を創造するのは人材。その教育がまず前提になる」と最近では技能評価基準の見直しなども行った。「安心と先進で社会文化に貢献する」の企業理念を掲げる金剛�梶Bこの第一義的な社会的使命に加え、「エクセレントカンパニー」（卓越した企業）としての力量を身に付けるための教育には力を惜しまない。