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鰍fTスパイラル  
 後藤 常和  (ごとう つねお)

  社長
同社の主力製品「GTスパイラル杭」を持つ後藤社長。新製品の十字杭の販売で、「営業面での相乗効果が 期待できる」と。背景は「GTスパイラル杭を基礎杭に使用した天草ソーラー魚貫発電所(天草市魚貫町)
同社の主力製品「GTスパイラル杭」を持つ後藤社長。新製品の十字杭の販売で、「営業面での相乗効果が 期待できる」と。背景は「GTスパイラル杭を基礎杭に使用した天草ソーラー魚貫発電所(天草市魚貫町)
プロフィール
1968年に熊本市に鉄工所を独立開業、装飾金物としてのねじり平鋼、ねじり角パイプの製造方法の研究を重ね、2002年に特許取得。ねじり平鋼の製造に特化したGT・スパイラル有限会社を2001年に設立
高機能建設用基礎杭「十字杭」を開発
他に類をみない卓越した施工性の高さから、標識・街路灯・スノーポール・太陽光などの基礎杭として広く利用されている鰍fTスパイラルの主力製品である建設用基礎杭・GTスパイラル。同社ではさらに改良を重ね、砂礫層や岩混じりの比較的固い土質の基礎工事にも対応できるスパイラル杭「十字杭」(仮称)をこのほど開発した。
 断面が十字型の鋼材をらせん状にねじった形状で、同社の主力製品である短冊状の鋼材をらせん状にねじった基礎用杭GTスパイラルに比べ、基礎杭を押し込む際に生じる座屈(構造物に加える荷重を増加すると、ある荷重で急激に抵抗力を失い、大きなたわみを生ずること)に対しての抵抗力が高いのが大きな特徴。湿地や粘土層といった軟弱地盤での基礎工事で優位性を発揮してきた従来品に対して、砂礫などを含む比較的硬い地盤での基礎工事も可能になるという。後藤社長は「従来のGTスパイラル杭と比べ、押し込み強度はもちろん、引っ張り強度もさらに高く、使用できる工事の用途が一気に拡大できる」と自信をのぞかせる。同社では今年1年かけ、基礎杭としての性能を裏付ける各種強度試験を実施。実証データに基づく設計強度を算定し、各種建設工事現場での受注を目指していきたいとしている。
〒860-0821 熊本県熊本市中央区本山1丁目6番3号 TEL096(211)1517 FAX096(211)1518
設立/2001年2月1日 事業内容/ねじり平鋼、ねじり角鋼等の製造 資本金/1,000万円 従業員数/15名
主な表彰歴/2008年 経済産業省・中小企業庁「元気なモノづくり中小企業300社」表彰、2007年 第2回ものづくり日本大賞「九州経済産業局長賞」受賞ほか多数 主な受注先/三井物産メタルワン建材梶A国土交通省、各県市町村他全国から受注
※この記事内容はくまもと経済3月号(2015年2月28日発行分)の掲載内容です。