阿蘇製薬��  
 久木 康裕  （くき　やすひろ）

プロフィール

熊本市出身、1973（昭和48）年1月8日生まれ、43歳。ニューベリー大学（アメリカ・ボストン）卒。2000年10月から現職。趣味はゴルフ、スノーボード。座右の銘は「人は城、人は石垣」

さらなる成長へ土台固め

　救急絆創膏の分野で国内生産量のトップシェアを持つ阿蘇製薬。菊陽町の本社工場のほか、アメリカ・フロリダ州サラソタ、メキシコ・ホアレス市、フィリピン・セブ島に製造拠点を構えている。
　全生産量の７割は海外が占めている同社。今後も新興国を中心に需要の拡大が予想され、近年はメキシコやブラジルなどの中南米で販路を拡大。タイ、フィリピンなどのアジア地域でも販売数を伸ばしている。
　国内では、家庭用創傷パッド「クイックパッド」の売上が順調に伸びている。同商品はかさぶたの役割を果たして、皮膚の自然治癒力を高め、傷が早く綺麗に治ることが特徴。昨年９月にはリニューアルし、皮膚への密着度を高めた「水仕事用」と「スポット」を発売した。
　また、「新たな収益の柱をつくりたい。その一つとして、アジアなどで需要が拡大しているマスクの生産ライン整備を考えている」という久木社長。本社工場ではマスクの試作を開始しており、来年度を目途に海外拠点での本格生産を目指している。
　久木社長は「今年は来年、再来年の成長に向けた土台固めの年。海外でのシェア拡大と合わせて、商品ラインナップの拡充にチャレンジしたい」と意気込んでいる。