ヒノマル��  
 寺前　勝  （てらまえ　まさる）

プロフィール

和歌山県新宮市出身、1952（昭和27）年7月生まれの63歳。大阪府立大学工学部卒、75年4月積水化学工業�鞄�社、東京本社、東京工場などで技術・開発畑を中心に歩む。九州積水工業�且ﾐ長、積水化学工業�且ｷ行役員環境・ライフラインカンパニー技術・開発センター所長を経て、2012年4月からヒノマル�褐ﾚ問。同6月に社長に就任。趣味はゴルフ、読書ほか。社長ブログで社員向けに情報発信している

小規模診療所向け乾式スプリンクラー事業を開始

　今年のキーワードに「変革」を掲げた寺前社長。「全社員に対し『会社を思い切って変えよう』とのメッセージを込めた。２０１７年２月に創業70周年を迎えるが、老舗企業という意識を捨ててチャレンジ精神を発揮してもらいたい」と話す。
　新たに取り組むのが「ダイバーシティ経営」。ビジネス環境の変化に柔軟、迅速に対応するため、まずは女性社員の基幹職への登用を図っていく。「人材の成長が企業の成長」と学生の積極採用をはじめ中間管理職の教育研修、昨年10月からは次のリーダー育成のための「変革塾」を開始するなど人材育成に注力する。
　同社は、肥料・農薬販売業としてスタート以来、多角化を進めアグリ事業部、管材・住資事業部、成型品事業部、建設事業部の４事業部を持つ総合商社として事業拡大を図ってきた。
　昨年、５つ目の事業の柱にすべく、小規模診療所向けの乾式スプリンクラー事業を立ち上げた。「本格スタートは秋からだったが、問い合わせも多く、人員の拡大も考えている」と手応えを感じている。
　昨年は、熊本本社ビルも完成。「アグリ事業をはじめ、何でナンバーワンとなるかを考え、その戦略を展開していく。既存の４事業は成熟事業だが、視点を変えていけば再活性化できる。さらに新規事業のタネを蒔いていきたい」と１００年企業を目指し事業を拡大していく。