Leaders 2016熊本のトップ群像

滑ロ美屋  
 東 健  (ひがし けん)

  社長
左から家村亨武双庵社長と東健丸美屋社長
左から家村亨武双庵社長と東健丸美屋社長
プロフィール
菊池郡大津町出身、1951(昭和26)年7月3日生まれの64歳。74年3月同社入社、94年常務取締役、2002年社長就任。趣味はゴルフ。お城納豆・お城豆腐ブランドを展開するほか、第3の柱として納豆・豆腐以外の農産物加工商品販売にも着手。12年には農業法人株_匠なごみを設立するなどさまざまな改革を打ち出している
創業60年、社員の力集結し“100年企業”目指す
 「社員全員が潜在能力を発揮することで企業は大きく成長できる。社員一人一人のスキルアップを図り、企業の発展に努めたい」。今年3月、60年の節目を迎え、東社長は今後、全社員の力を集結し100年企業を目指す考えを示した。
 「地球にやさしく、おいしさひとすじ健康に奉仕する丸美屋」を経営理念に、大豆の生産から納豆・豆腐の製造、販売を一貫した事業モデルを構築し成長を遂げてきた。丸美屋は今年夏から、豆腐を新製法で製造し作業効率化を実現。中国の工場でも設備投資を行い納豆需要の高まりに対応する方針だ。大豆の生産を行う農業法人株_匠なごみは設立から3年、着実に契約農家数を増やし今年は生産量100トンを目指す。また、関西・関東エリアで納豆、豆腐、筍の水煮、韓国の輸入キムチを販売する兜髄o庵も好調で、ドライ商品や青果の取り扱いを本格的に開始。新商品開発や農匠なごみと連携し青果の取り扱いを増やすなどの戦略で売上増を狙う。丸美屋が指定管理者として運営する「三加和温泉ふるさと交流センター」と物産館「緑彩館」においても2施設の連携を強化。イベントの積極的開催や直売所限定の商品を販売するなど集客力を高める考えだ。
 61年目を新たなスタートと捉え、九州・熊本に根ざした企業として健康・地域・環境に寄与し続ける同社。今後も100年企業へ向け全社一丸となり前進していく。
〒865-0104 玉名郡和水町内田2211 TEL0968(75)6000 http://www.marumiya-g.co.jp
設立/1956(昭和31)年3月 資本金/4160万円 事業内容/納豆・豆腐製造販売 従業員数/268人 支店/福岡県三井郡大刀洗町 工場/南関・菊水・植木、また、南関・菊水工場敷地内に直営店を経営 関連会社/兜髄o庵・株_匠なごみ・大連美屋食品有限公司(中国)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2016年2月29日発行分)の掲載内容です。