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医療法人社団 岡山会 九州記念病院  
 岡山 洋二  (おかやま ようじ)

  理事長
今年1月、崇城大学ギャラリーで「第4回岡山コレクション」を開いた岡山理事長。  イギリスの写真家フェリーチェ・ベアトが撮影した貴重な古写真など300点余りを展示した
今年1月、崇城大学ギャラリーで「第4回岡山コレクション」を開いた岡山理事長。  イギリスの写真家フェリーチェ・ベアトが撮影した貴重な古写真など300点余りを展示した
プロフィール
1949(昭和24)年10月6日生まれ、66歳。宇城市(旧宇土郡)三角町出身。熊本高校−熊本大学医学部卒。趣味はコンピュータープログラミング・将棋・古写真収集。長年の研究により得た多数の学説(新説)を、多方面に渡って発表し続けている
今年開業70周年。新病院の建て替え計画も着々
 1946(昭和21)年の開業から今年で70周年の節目を迎える九州記念病院。一般と療養両方の病床を併せ持つケアミックス病院として、地域のニーズに応えるべく診療体制の充実に努めている。記念行事として計画している新病院の新築建て替えの設計プランも順調に進み、「今後、さらに十分な準備をしながら、適切な時期に着工したい」と力を込める。
 診療においては長年、頸部や腰部の特定部位に局所麻酔剤を皮下注入する新しい概念の治療法「トリガー・ポイント・ブロック」の研究に取り組み、うつ病や繊維筋痛症など様々な難病の根治療法として治療成果を発表。最近では若年性のアルツハイマー型認知症の改善効果も認められたという。「トリガー・ポイント注射が視床下部の自律神経系の中枢に働きかけ、交感神経系の過緊張状態を緩和することで中枢神経系の血行が良くなり、症状の改善をみているのでは」と自説を説明。「この研究成果が今後、臨床の場で広く利用されることを願っています」と語る。
 一方、貴重な古写真コレクターとしても知られる岡山理事長は、毎年1月、幕末から昭和初期頃のモノクロ写真に手彩色を施した貴重な古写真展示会を開催。今年はイギリスの写真家フェリーチェ・ベアトの古写真など300点余りを展示し注目を集めた。
〒862-0956 熊本市中央区水前寺公園3-38 TEL 096(383)2121 FAX 096(381)9235 http://kkh.jp/
開業/1946(昭和21)年 設立/1962(昭和37)年 病床数/一般病床101床(地域包括ケア病床30床含む) 療養病床133床(回復期リハビリテーション病床34床含む)合計234床 職員数/291人 診療科目/整形外科、リウマチ科、リバビリテーション科、循環器内科、呼吸器内科、代謝内科、消化器内科、泌尿器科(人工透析室)、脳神経外科、耳鼻咽喉科、神経内科、形成外科、皮膚科、放射線科、外科 関連施設/訪問看護ステーション、通所リハビリテーション、指定居宅介護支援事業所、人間ドック、託児施設「八福園」
※この記事内容はくまもと経済3月号(2016年2月29日発行分)の掲載内容です。