トップ Leaders 熊本のトップ群像 (学)銀杏学園 熊本保健科学大学
Leaders 2016熊本のトップ群像

(学)銀杏学園 熊本保健科学大学  
 崎元 達郎  (さきもと たつろう)

  学長
プロフィール
1945(昭和20)年1月28日生まれ71歳。鹿児島県出水市出身。大阪大学大学院工学研究科博士課程単位取得退学、73年熊本大学工学部講師、79年助教授、オハイオ州立大学客員助教授、84年教授、2002年工学部長、熊本大学長(第11代)、04年国立大学法人熊本大学長(初代)、10年放送大学熊本学習センター所長、15年4月から現職、専門は橋梁・構造工学、工学博士、熊本大学名誉教授、熊本大学顧問
「10年後、20年後も選ばれ続ける大学」づくりに邁進
 「2025年には戦後のベビーブーマー世代が後期高齢者に達し、3人に1人が高齢者になることから国は医療・介護制度改革に着手し、地域包括ケアシステムの構築に動き始めています。また18歳人口は2018年の118万人から減少を開始し、2031年には99万人程度に減少すると推定されています。大学進学率を50%とすると、10数年後には約10万人の入学者減、入学定員500人の大学200大学分の入学者減となります。これが『淘汰の時代』の本格化とか、『私大は半減してもおかしくない』と言われるゆえんです」と崎元学長は、今後予想される大学と医療・介護現場を取り巻く状況の大きな変化を危惧している。
 学長就任時に@人材育成による社会貢献A教育・研究の質の向上B意欲とやりがいのある明るい職場C誇れる大学にという四つのミッションステートメントを定めた 元学長は、昨年10月に教育改革推進会議を発足させ、変化への対応にいち早く着手した。「学生が高い目的意識を持ち、能動的に自ら学ぶ教育を確立するため、アドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシーの改訂と実質化などを行い、2018年からは改革案を実施に移したい。そして“10年後、20年後も選ばれ続ける大学”を目指したい」と教職員一体となった新たな熊保大の体制づくりに邁進する。
〒861-5598 熊本市北区和泉町325 TEL096(275)2111 FAX096(245)3126 http://www.kumamoto-hsu.ac.jp
創立/1959(昭和34)年化血研衛生検査技師養成所として設立、1968(昭和43)年銀杏学園短期大学開学、2003(平成15年)熊本保健科学大学開学(保健科学部衛生技術学科、看護学科)、2007(平成19)年保健科学部リハビリテーション学科増設、助産別科新設、2009(平成21)年大学院(修士課程)新設、キャリア教育研修センター開設 学部構成/保健科学部(1学部3学科):医学検査学科・看護学科・リハビリテーション学科(理学療法学専攻・生活機能療法学専攻・言語聴覚学専攻) 助産別科 大学院保健科学研究科保健科学専攻(修士課程) キャリア教育研修センター認定看護師教育課程(脳卒中リハビリテーション看護分野・慢性心不全看護分野) 学生数/1535人
※この記事内容はくまもと経済3月号(2016年2月29日発行分)の掲載内容です。