Leaders 2016熊本のトップ群像

原田木材  
 原田 実生  (はらだ じつお)

  社長
プロフィール
熊本市出身、1966(昭和41)年生まれの50歳。九州学院ー日本大学農獣医学部卒。88年潟jコマート入社。スーパーバイザーを経験。89年に父・龍三氏が経営する原田木材鰍ノ入社。主に営業畑を歩み、95年取締役、99年営業部長、2002年専務取締役、05年代表取締役社長就任。(協)熊本ランベックス代表理事、一般社団法人全国木造住宅機械プレカット協会会長
福岡シフト鮮明に、安心・安全の製品づくりを
 上半期(7月〜12月)の中間決算では、対前年比10%増の41億円と過去最高の売上高を記録した。福岡でのアパートや学校、老健施設など非住宅の受注が増えたことが主な要因だ。「今年は福岡市場での業容拡大に対応するため福岡工場の規模拡大を具体化したい」と同市東区箱崎ふ頭の福岡工場の近隣に用地を求め建設投資を計画している。
 昨年6月には(一社)全国木造住宅機械プレカット協会の会長にも就任、「プレカットCAD技術者登録認定を実施するなど、業界の技術力向上と人材育成に尽力したい」と意欲満々。
 今後の展望については「非住宅中規模木造建築物の構造技術の構築に力を入れていく」と同社で開発した「門型フレーム」「455耐力壁パネル」の性能認定を取得し木造建築物の多様化にも対応していく。また住宅でも、「ネオベーシック」工法の進化(Fb、III、IV)で性能認定の評価も高まり、さらに今年1月末には耐震対策の新システムを導入した。地震エネルギーを“摩擦減震”により地震の揺れを半減以下にする建築金物「UFOーE」。基礎パッキンと同様の使い方で施工でき、コストが安く最新の減震装置として全国から問い合わせが殺到しており、1月末の販売開始から好調な売れ行きとなっている。「今後も柔軟できめ細かな技術力で、大手量販メーカーの一歩先を行く付加価値の高い製品を提供したい」と次のステージを見据えている。
〒861-8012 熊本市東区平山町2985-1 TEL096(380)7531 http://www.haradamokuzai.co.jp
創業/1937(昭和12)年 設立/1961(昭和36)年2月 資本金/8000万円 事業内容/住宅用木材・建材、住宅用プレカット材の加工・販売 売上高/78億円(2015年6月期) 従業員数/148人(関連会社含む) 出先/福岡事業部、ランベックスジャパン事業部(東京)、栃木工場、名古屋営業所、滋賀営業所、岡山営業所
※この記事内容はくまもと経済3月号(2016年2月29日発行分)の掲載内容です。