Leaders 2016熊本のトップ群像

叶剿{本店  
 杉本 知彌  (すぎもと ともや)

  社長
左から杉本侑次朗常務、杉本知彌社長、杉本光士郎専務
左から杉本侑次朗常務、杉本知彌社長、杉本光士郎専務
プロフィール
宇城市豊野町出身、1949(昭和24)年6月21日生まれの66歳。70年に病気のため社長を退いた父・杉本光男(元会長)の後を継ぐために鎮西高校を中退。同年叶剿{本店入社、93年代表取締役社長就任。趣味はゴルフ。座右の銘は「初志貫徹」
循環型農業で世界にPR黒樺牛のグローバル展開へ
 「黒樺牛を消費者の方々に安定し供給するため、繁殖から肥育、販売まで一貫した体制を駆使し繁殖の強化や社員の働きやすい環境づくりを通じて今後も和牛の生産供給体制を強化していきたい」。近年、畜産農家の高齢化、環太平洋連携協定(TPP)などの問題により年々、減少傾向にある国産和牛の出荷状況の中、九州に31カ所(保有頭数1万7千頭)の国内有数の飼育体制を確立している叶剿{本店。同社では2年前から自社ブランド牛「黒樺牛(くろはなぎゅう)」の1日に排出する堆肥を有効活用し、粗飼料を育て飼料を牛が食べまた堆肥を出す循環型農業の取り仕組みを構築している。昨年8月には同取り組みが世界に認められミラノ万博に出展、日本の畜産技術の高さを世界にPRした。さらに、今年8月には黒樺牛のグローバル展開をみすえ本社敷地内に食品の衛生管理に関する国際基準に対応したHACCP(ハサップ)対応型の食肉工場(3250u)の建設を進めている。自社ブランド黒樺牛のアジア圏へのさらなる飛躍を目指す同社では「安心安全な食肉の提供を企業理念に掲げ、常に最新の設備や衛生技術を積極的に取り入れ、今後も生産供給体制を強化していきたい」と今後のアジア圏も視野に入れた着実な歩を進めている。
〒861-4307 熊本県宇城市豊野町巣林538 TEL0964(45)2611 FAX0964(45)2988 http://www.sugimotohonten.co.jp
創業/1947年4月 資本金/5千万円 売上高/95億(グループ含む) 事業内容/食肉卸・小売 従業員数/79人 牧場/直営5ヵ所、委託26ヵ所 飼育頭数/約2万頭(グループ含む) 関連会社/竃岳牧場、潟Xギモトファーム
※この記事内容はくまもと経済3月号(2016年2月29日発行分)の掲載内容です。