トップ Leaders 熊本のトップ群像 水野グループ
Leaders 2016熊本のトップ群像

水野グループ  
 水野 泰彰  (みずの やすあき)

  社長
上代2丁目の本社屋をバックに社員と。前列中央が水野社長
上代2丁目の本社屋をバックに社員と。前列中央が水野社長
プロフィール
1968(昭和43)年10月11日生まれの47歳。阿蘇市波野出身。大阪や京都で料理人として修業し、30歳の時、田崎市場で野菜商を創業。2006年叶野商店として法人化。その後、10年に鰍りがとうファームを設立。14年には泣~ウラコーポレーションを子会社化し、社員60人を抱えるグループ企業に成長させた。趣味はゴルフ・乗り物・文房具収集
青果物生産を拡大、グループ年商は20億円に
 熊本で新鮮な青果物を生産し、県内中心に全国のホテルやレストラン、病院などへ流通させる水野グループにとって、今年は大きく飛躍する年になりそうだ。
 グループ会社の農業生産法人鰍りがとうファームでは、4年前から宇土市内の農地約5千uでミニトマトを栽培してきたが、昨年は県内外で新たに農地を取得。自社と契約農家の農地を含め、以前の約5倍強に当たる合計2.7ヘクタールでミニトマトの年間生産量を以前の3倍に拡大し、県内の飲食店などへ卸していく。同社は事業開始時から農作業に障がい者を雇い、地域の就労支援に貢献している。水野社長は「当社における農業の位置付けは生産者支援。熊本発の新鮮な野菜をグループの流通経路に乗せ、全国の食卓へ届けたい」と話す。さらに今年は夏までに大分市内の農業生産法人から農場を譲り受け、青果物の生産量をさらに増やすほか、宇土市内で数億円を投じた大規模農場の運営も計画するなど、積極的な事業を仕掛けていく。
 一昨年7月には全国に仕入先や販売網を持つ同業者の泣~ウラコーポレーションをグループ会社化し、経営基盤を強化。人材育成にも力を入れており、今年4月期のグループ年商は20億円を超える見込みだ。その快進撃はさらに加速しそうな勢いで、今年も水野グループは地場食品業界の一端を担ってくれることだろう。
〒860-0068 熊本市西区上代2-124-1 TEL096(322)5520 FAX096(322)5523 http://www.mizuno-arigatou.com/
創業/1999(平成11)年 資本金/500万円 事業内容/青果物全般取扱い(生産・加工・納品・転送)
【水野グループ】叶野商店、鰍りがとうファーム、泣~ウラコーポレーション グループ従業員/60人 グループ年商/20億円(2016年4月期見込み)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2016年2月29日発行分)の掲載内容です。