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熊本交通運輸  
 住永 金司  (すみなが きんじ)

  社長
プロフィール
上益城郡御船町出身、1947年5月15日生まれの68歳、熊本商業高校卒。72年熊本交通運輸を設立。熊本トラック運輸事業協同組合理事長、益城町商工会会長
県内に物流センターを新設し九州内の輸送環境の変化に対応
 各種規制の強化が続き、周辺環境が厳しさを増している運輸業界。熊本交通運輸の住永社長は、社内体制の整備に力を注いでいる。一つはコンプライアンスの強化として専任の社員を配置し、事業所の抜き打ち監査を実施するほかグループ会社全体で、全社員が参加するコンプライアンスに特化した研修会を年2回実施している。また全国の事業所管内7会場で、計9回の安全大会を実施するほか、事業部別での研修会を行い現場の意識向上に努めている。
 また次世代の人材育成のため開始した「熊交グループマネジメントスクール」も3期目が終了。今年1月からは同スクールの修了者8人が半年間かけコンサルタントのもとで経営学の研修に入った。「グループ企業の数が増えたため、経営の視点を持てる社員の育成は急務です」と住永社長は、人材育成の必要性を話す。さらに4月にはグループ11社で協同組合を設立する。「協同組合設立で、運送費や販管費など各種コストの一層の削減を考えています」と更なるコスト削減にも取り組む。
 「規制強化の影響もあり、大手の倉庫が集中する福岡から、九州南部への法定時間内での輸送が難しくなってきているようです。そのため九州の中心になる熊本は、倉庫の立地場所としての優位性が高まってきているようです」と九州内での輸送環境の変化を認識している住永社長は、今後の展開を見据え、県内に2カ所程度新たな物流センターの建設を計画している。
〒861-2212 上益城郡益城町平田2240-1 TEL096(286)2304 http://www.kumako.co.jp/
設立/1972年4月 資本金/9,000万円 従業員/852人(グループ) 事業内容/一般貨物自動車運送事業、貨物運送取扱事業、倉庫業、通運事業、旅客自動車運送事業 売上高/142億円(2015年3月現在) 車両台数/531台(グループ) 出先/東京事務所、中部(三重)営業所、広島営業所、益城物流センター、宇土営業所、八代営業所、鹿児島営業所、鹿児島中央営業所、鹿児島空港営業所、沖縄営業所 グループ企業/熊交エクスプレス梶A熊本旭運輸梶A福岡熊交梶A八代熊交梶A西田運送求A熊交観光バス梶A熊交観光タクシー梶A椛褐ン交通、サンコー・コミュニケーションズ梶AKMKコーポレーション
※この記事内容はくまもと経済3月号(2016年2月29日発行分)の掲載内容です。