（医）社団 寿量会 熊本機能病院   
 米満 弘之  （よねみつ　ひろゆき）

プロフィール

1963（昭和38）年熊本大学医学部卒。熊本赤十字病院整形外科部長、同副院長などを経て81（同56）年4月、44歳で熊本機能病院を開設。早くから高齢社会における「地域ケア」の考え方を重視し、「生活の安心、命の安心」に向けた医療と福祉の連携に取り組んでいる。中国桂林市の中医医院名誉院長を務めるなど日中医学交流に積極的。趣味は映画鑑賞

地域の健康の拠点として、地元に親しまれる病院を目指す

　昨年12月、新館（地域交流館）の西側駐車場跡地に完成した熊本機能病院の新病棟が、２月から業務を開始した。鉄筋コンクリート造４階建てで、延べ床面積１万１５７７�u。一般外来と救急外来機能を持ち、病床数は外来・急性期病棟合わせて２０４床を備える。外科、内科を含む総合的な診療体制と、インフルエンザ、感染性胃腸炎などの二次感染予防と認知症にも対応した施設となっている。
　新病棟完成に際し米満弘之熊本機能病院総院長は「多くの場合複数の病気を抱え入院されることが多い高齢者の方が、一箇所で複数の治療が受けられる施設を目指しました。また入院生活を少しでも快適に過ごして頂けるよう、落ち着いた色調の内装デザインの採用や、バルコニーに庭園を設けるなど施設内のアメニティーの向上にも配慮したつくりになっています」と話す。
　熊本機能病院では、病気を抱えた人だけが利用する所ではなく、健康的な毎日をおくるために必要な情報に触れる場として、健康な方々にも自身の健康、体力づくりに役立つ、地域に親しまれる病院づくりに取り組んできた。新病棟建設を機に、「これまで以上に充実した内容とし、リハビリテーションの流れを柱として、救急から在宅生活の充実まで配慮していきたい」と語った。