熊本県信用保証協会   
 真崎　伸一  （まさき　しんいち）

プロフィール

玉名市出身、1955年3月6日生まれの60歳。玉名高校ー航空大学校を経て早稲田大学法学部卒。81年県庁入庁、2003年商工観光労働部企業立地課審議員、07年東京事務所次長、09年商工観光労働部企業立地課長、10年同部新産業振興局長、12年同部長などを歴任。15年3月に県庁を退職し、同年7月より現職

「お客さま目線」でライフステージに合わせた保証と支援を

　中小企業の円滑な資金繰りをサポートする熊本県信用保証協会。
　中小企業のあらゆる経営課題に応えるべく、信用保証にとどまらず各種経営支援メニューや、金融機関・各種団体などと連携した支援体制で地域経済に欠かせない存在となっている。真崎会長は「お客さま目線に立つという基本方針のもと、当協会は中小企業の皆さまの健全経営に資するツールであるべきと考えている」とスタンスを説明する。同協会では保証制度利用企業に対して専門家派遣や創業後３年間のフォローなど企業のライフステージに応じた無料の経営支援に力を入れているが、これらも「お客さまから頂いた保証料の対価」だと捉えている。２月１日からは商工中金と連携して保証付融資とプロパー融資を同時に行う新制度「くまもと連携支援保証制度」を創設。返済期限を15年以内と長く設定するなど、中小企業の「使い勝手」を重視しているのが特徴で、他の金融機関にも取り扱いを呼びかけていく。
　また、今後は活動や保証の間口を広げていく方針で「県内大学での講義などを通して保証協会の社会的役割について理解を深めていただき、併せて起業の精神を育むことができればと考えている。また、農林水産業の関連団体とも情報交換しながら連携の在り方について模索していきたい」と真崎会長は意欲的だ。