熊本銀行  
 竹下　英  （たけした　えい）

プロフィール

1951（昭和26）年1月15日生れの65歳。山鹿市鹿北町出身。明治大学法学部卒。74年熊本相互銀行（現熊本銀行）入行。上熊本支店長、博多南支店長などを経て、2002（平成14）年に執行役員審査管理本部審査管理二部長、03年取締役、07年常務執行役員、10年に代表取締役専務執行役員、14年4月から代表取締役頭取（執行役員兼務）、6月から�鰍ﾓくおかフィナンシャルグループ取締役執行役員。趣味はゴルフ、歴史の道歩き

中期経営計画が最終年度、予定以上の着地点へ

　第４次中期経営計画（ＡＢＣプランII）も今期で終了する。「収益内容、業容とも予定以上の着地点に到達できそうだ」と手応えを感じている。ＦＦＧ統合から９年、システム統合をはじめスピード感を持って組織改革を推進してきた。特に「熊本銀行」への行名変更は、大きなインパクトを持って浸透、行員のモチベーションも向上した。
　「これからの10年、人口減の中、地方経済は縮小するトレンドだ。銀行業のあり方も転換点にある」と新たな業務領域を開拓しなければ生き残れないと危機感を顕わにする。地方創生推進チームも昨年２月から発足し各自治体がまとめる「地方版総合戦略」の策定や各種施策における連携強化に取組んでいる。一方、海外展開では、福岡銀行が昨年12月、全国の地銀で初めて台湾の台北市に事務所を開設、今年３月にはベトナムのホーチミン市に九州の地銀初の事務所を構える予定で、これでＦＦＧの海外拠点は合計８カ所に及び、特にアジアのネットワーク網は全国の地銀で最大となった。
　日銀のマイナス金利政策など金融業界の市況が乱高下する中だが、県内ではインバウンドの増勢と再開発の本格化など明るい話題も多い。
　「３月期末決算では総体的に好業績が見込まれる企業も多いのでは」と期待を込める。