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熊本不二コンクリート工業  
 山田 純策  (やまだ じゅんさく)

  社長
プロフィール
天草市南新町出身、昭和12年5月13日生まれの78歳。31年天草高校ー35年法政大学法学部卒、同年帝国ヒューム管鞄社、48年退社、同年熊本不二コンクリート工業叶ン立、代表取締役社長、社会福祉法人東康会理事長、二男、一女。趣味は旅行、長男敬太さんは同社専務取締役、社会福祉法人不二学園理事長。長女麻紀子さんは合志市で司法書士事務所を開業。次男健二さんは社会福祉法人東康会施設長
時代が求める製品づくりを目指す
 「幅広い製品ラインアップで、ワンストップでの二次製品の供給が実現できるのが当社の強み」と語る山田純策熊本不二コンクリート工業且ミ長。同社では歩道用縁石やU字溝といった低価格製品から、ボックスカルバート、法面用擁壁といった大型の二次製品まで、建設・土木工事で使われる数多くの二次製品を網羅している。「営業所と工場が同じ場所なので、製品の注文から納入までが迅速に行え、小ロットで多品種の注文など、顧客の細かな要望にも対応できます」と話す。
 現在同社が特に力を入れているのが「雑草防止機能付側溝」、「防草型境界ブロック」。舗装道路や歩道に発生する雑草は、景観を損ねるだけでなく、路面に損傷を与えるたいへん厄介な存在。同製品は境界ブロックとアスファルト舗装部分の隙間に根を張り繁茂する雑草の発生を防ぐために考案された二次製品で、除草作業の省力化、歩道、車道の維持管理費の大幅な削減も期待できる画期的な製品だ。
 環境保護の大切さが叫ばれる中、同社では地下水保全と、自然地表の減少が原因とされている都市型水害への備えとしてのポーラスコンクリート製二次製品や、自然環境と親和性の高い河川護岸用二次製品の開発にも余念がない。二次製品の役割が次第に変わろうとしている中、山田社長は「時代が求める製品づくりに今後も力を注ぎたいと」語った。
〒861-1214 菊池市泗水町田島2444 TEL0968(38)3131  http://www.kumafuji.co.jp
創業・設立/昭和48年 資本金/1,000万円 事業内容/コンクリート二次製品製造販売・「道路用コンクリート製品(U字側溝、L型等)・下水道用コンクリート製品(組立マンホール、各種枡等)・農業用コンクリート製品(FNDベンチ等)・その他各種コンクリート製品の製造販売」 売上高/24億(2015年6月期) 従業員数/130人 出先/天草営業所(上天草市松島町)、熊本営業所(熊本市新町)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2016年2月29日発行分)の掲載内容です。