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ネッツトヨタ熊本  
 井上 雄一朗  (いのうえ ゆういちろう)

  社長
完成パースを背景に「4K映像と七色の光で東区の方に癒しの光を」と語る井上社長
完成パースを背景に「4K映像と七色の光で東区の方に癒しの光を」と語る井上社長
プロフィール
1969(昭和44)年12月11日生まれ、47歳。熊本市中央区出身。日本大学文理学部社会学科卒。1995年、前身のトヨタオート熊本に入社。95年、取締役に就任。常務、専務を経て2008年代表取締役専務。09年5月から代表取締役社長
6月完成の新本社屋、東区の“復興のシンボル”に
 「東区の“復興のシンボル”となるよう、地域住民に癒しの光を届けたい」と新本社屋への思いを語る井上社長。昨年の熊本地震で本社と東バイパス店がある本社屋が全壊するなど、20拠点中6カ所で10数億円の大きな被害を受けた。建設中の2階建て新社屋は今年6月に完成予定で、ショールームと本店営業部が入る1階のガラスには4K映像で光の滝を投影。本社事務所を置く2階の外壁は新素材を使用し、夜間、七色に発光し、柔らかな光が道ゆく人の目を楽しませるという設計だ。
 「地震を経験し、人生における仕事の意味について社員全員が考えた。新本社は誇りを持って働ける会社の象徴にしたい」と決意する。昨年6月に行った地震後初の商談会は、解体中の本社屋の敷地で開催。熊本市内全店のスタッフが集合して知恵を出し合い、来場者一人ひとりに手書きのメッセージを渡した。「地震で目標を失いかけた社員たちが、お客さまのため、自分のため、会社のために、率先して行動する姿にこれまで以上の団結力を実感し涙が出た」と言葉を詰まらせる。
 地震以降も引き続き人気のミニバン「ヴォクシー」に加え、昨年11月発売のトールワゴンタイプのコンパクトカー「タンク」の販売も好調で、復興需要も後押しし、前期を上回る業績を見込む。この創業の地で新たな再出発を誓い、結束力が高まった社員とともに来年、設立50周年を迎える。
〒861-8028 熊本市東区新南部6丁目3-125 TEL096(382)1234 FAX 096(382)1640 http://www.netz-k.com/
設立/昭和43年4月 資本金/5,000万円 事業内容/トヨタ車・各種中古車の販売、自動車整備、損害保険代理店業務、情報通信代理店業務(PiPit)、JAF会員業務 新車16拠点/東バイパス店、清水店、健軍桜木店、浜線店、田崎店、川尻店、玉名店、荒尾店、山鹿店、菊池店、阿蘇店、松橋店、八代店、人吉店、水俣店、天草店 U-Car5拠点/東バイパスマイカーセンター、U-CarTown飛田バイパス店、U-CarTown川尻店、人吉店・天草店 サービス18拠点/16拠点および東バイパスマイカーセンターに併設、ボディーショップ甲佐センター 社員数/305人 関連会社/ネッツトヨタ熊本サービス
※この記事内容はくまもと経済3月号(2017年2月28日発行分)の掲載内容です。