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西田精麦   
 西田 啓吾   (にしだ けいご)

  社長
プロフィール
八代市出身、1983(昭和58)年7月21日生まれの33歳。大阪府立大学工学部卒ー東京大学大学院工学系研究科修了。野村証券系のベンチャーキャピタル、潟Wャフコ(JAFCO)勤務を経て、2009年8月西田精麦入社。14年常務、16年5月に代表取締役社長に就任。趣味は旅行。
食品分野に本格参入、穀物に付加価値をつけた新商品開発へ
 創業88年目を迎える精麦・飼料製造の西田精麦梶B麦焼酎・麦味噌の原料となる精麦製品や牛専用のA飼料は精麦業界でもトップクラスの生産量を誇る。「現在600億円とも言われるシリアル市場。これまで培ってきた大麦の加工技術を活かした食品分野を新たな柱として確立させ、穀物に付加価値を高めた商品づくりに力を入れる」と語る西田社長。昨年はOEMやPBブランドでの商品を開発。国産大麦を使ったグラノーラが大ヒットするなど、食品事業が前年比約200%で推移している。今年は多品種、多様な加工、小ロット生産で顧客ニーズに対応するため、食品工場を整備。また企画開発から最終製造までを一貫管理できる体制を構築し、OEM生産の強化で、生産量2倍を目指すと構想を描く。
 また、4月からはJICAの中小企業海外展開支援事業として、自社技術をミャンマーに提供、現地でハトムギの加工から梱包までを手掛け、高付加価値農産物のバリューチェーン構築に取り組む。ほかにも八代地域の農家と協力し、大麦、雑穀の生産体制の構築を目指すなど、国内での穀物自給率を守り、農業振興にも寄与していきたい考えだ。
 「当社に関わる全ての食卓に笑顔を届ける」というビジョンに向かい、これからも同社は食に携わる者としての使命を全うしていく。
〒866-0034 熊本県八代市新港町2丁目3-4 TEL0965(37)1121 FAX0965(37)1418 http://www.westa.co.jp/
創業/1929(昭和4年) 設立/1973(昭和48)年 資本金/3千万円 従業員数/67人 事業内容/精麦および飼料の製造販売、食品の企画開発販売
※この記事内容はくまもと経済3月号(2017年2月28日発行分)の掲載内容です。