�潟Uッパージャパン  
 藤本一博  （ふじもと　かずひろ）

プロフィール

1960年7月10日生まれの56歳。熊本市出身。鎮西高校-明治大学卒。 警察官として熊本県警で8年間勤務し、92年熊本市南区御幸笛田町 で花の輸入卸を個人創業。96年に法人化し2000年現在地へ本社を 移転。趣味はオートバイと柔道。社名の「ザッパー」とはＫＡＷＡＳＡＫ Ｉの 名車「Ｚ650」の愛称で「駆け抜ける疾風」という意味を持つ。社名に取 り入れたのは「夢を追い続ける存在でありたかったから」（本人談)

創業２５年、花業界の活性化へ全力

　世界10カ国を超える国から切り花を輸入し、全国の花卸売市場に販売するザッパージャパン。
　昨年は２月に本社１階にあった仲卸部の拡大を狙い、熊本市南区の熊本中央病院北西側に店舗を移転オープン。他社運営の花材卸売店を併設する九州最大級の花と関連資材の卸売店として、フラワーショップなど業務用の需要拡大に努めている。店内にはこのほど小売店も新設し、リニューアルオープンした。藤本社長は「仲卸と小売、そして花材を一つの店内に設けることによる相乗効果で集客を図っていく」と営業戦略を語る。
　花卸売業界は人口減による国内生産力の低下や卸売市場の減少などで、そのマーケットは縮小傾向にあり、藤本社長は「弊社の主な納品先である卸売市場からの声だけでなく、今後はエンドユーザーのニーズを捉えていくことも大事。このほどリニューアルした店舗を重要な花の情報発信拠点と位置付け、一般消費者の声を営業活動に反映していきたい」と業界でのシェア拡大に向け意欲を見せる。
　九州有数の花輸入商社として業績を拡大し、今年で創業25年の節目を迎える同社。「花の国内生産力が低下している中で、将来的には自社で生産から卸販売までを一貫して手掛け、市場への供給力を高めていければ」。藤本社長は今後も次の時代を見据えた花業界の活性化に全力で挑む心構えだ。