Leaders 2017熊本のトップ群像

椛O田産業  
 木村 洋一郎  (きむら よういちろう)

  社長
プロフィール
1949年2月25日生まれの68歳。阿蘇市波野出身。熊本商科大学付属高校卒。2001年8月1日、前田産業の代表取締役社長就任。趣味はスキューバダイビングとバンジージャンプ
“解いて帰す職人たち”ー熊本復興への挑戦!
 “解いて帰す職人たち”。前田産業はこの言葉をスローガンに熊本地震からの復興へ、日々挑戦を続けている。
 桜町再開発事業に伴う旧熊本交通センター一帯における解体をはじめ、近年は九州や関東圏などでも大型の工事が続く同社。昨年は熊本地震が発生し、震災直後から被災家屋の解体工事が本格化する中で、昼夜問わない解体作業に全社一丸で取り組んだ。県内では行政が6月に策定した災害廃棄物処理実行計画の中で、2次仮置き場以降の災害廃棄物におけるリサイクル処理などを業務委託する「県災害廃棄物事業連合体」が組織され、同社も同連合体に参画。木村社長は「公費解体やグループ補助金対象施設の解体などが今後、増えると予想されるが、一方で1次仮置き場の整備も早急に進んでいくだろう。当社としても震災関連の業務を優先し、迅速に業務に取り組んでいく」と話している。
 解体業界の展望に目を向けると、東京オリンピックが開催される2020年までが工事のピークと予想されるが、木村社長は「その先を見据えた強い企業組織を作っていくことも急務。まずは弊社のスローガンのもと、震災復旧工事の現場で確かな技術力を持った職人を育てながら、次の前田産業を支える若い人材集団を築いていきたい」と、会社の成長ビジョンを最後に語ってくれた。
〒861-4133 熊本市南区島町5-7-3 TEL096-358-6600 FAX096-358-0754 http://www.maedasangyo.co.jp/

創業/1962年 設立/1974年 資本金/2900万円 年商/50億円(2016年7月期) 従業員数/195人 事業内容/解体・土木工事、産業廃棄物収集運搬・中間処理、アスベスト溶解 出先/天草リサイクルセンター、宇城事業所、東京支店、福岡支店、鹿児島支店、沖縄支店
※この記事内容はくまもと経済3月号(2017年2月28日発行分)の掲載内容です。