Leaders 2017熊本のトップ群像

竃リ村   
 木村 光男  (きむら みつお)

  社長
本社入口にある「木村のあられ」の看板をバックに若手社員と。前列中央が木村光男社長。同社は昨年4月、過去最高の21人を新卒で採用するなど、近年は人材の確保・育成に本腰を入れている
本社入口にある「木村のあられ」の看板をバックに若手社員と。前列中央が木村光男社長。同社は昨年4月、過去最高の21人を新卒で採用するなど、近年は人材の確保・育成に本腰を入れている
プロフィール
熊本市出身。1958(昭和33)年10月26日生まれの58歳。熊本商科大学付属高校卒。82年同社入社し85年取締役、89年常務、98年社長就任。趣味はウォーキングとゴルフ
地域貢献型企業を目指す木村グループの挑戦!
 製造、卸、物流・・・。木村は、それらの総合力が一つになり生産者と消費者をつなぐ総合プロデュース企業として、我が国が抱える社会・経済的課題を解決するためのモデルとなる事業構想を次々と打ち出している。
 近年では甲佐町や山鹿市に農業法人を作り、自社で製造する米菓の原料である「もち米」の生産に着手。各地域の農家に農地を借りるなどして生産量を拡大しており、年間通した米や農産物を栽培する体制を作ることで雇用促進にも一役買う。今後は10年間でさらに農地を拡大し、農業維持継続の成功モデルを作るという。また同社は国が打ち出す介護離職ゼロを目指し、来年3月までに特別養護老人ホームの開業も計画中だ。
 同社の歴史を振り返ると、創業の原点は今から63年前。熊本市川尻町にあられなどの米菓を製造する「木村米菓」を開業したのが始まりだ。それから時代の流れに合わせ、菓子卸、米卸、物流、農業、貿易と事業の幅を広げていったが、その一方で、次の時代に向けたあるべき姿を木村社長は「CSRの一環として、地域貢献型の企業を目指す」と話している。その一つとして、昨年熊本を襲った震災の影響で解散を余儀なくされている地元スポーツチームの支援を検討しており、より地域に根付いた活動を展開する木村グループの挑戦に2017年も注目が集まる。
〒862-0967 熊本市南区流通団地2-5 TE L096(377)2220 FAX 096(378)1748 http://www.kimura-net.co.jp 
創業/1954(昭和29)年4月 設立/1985(昭和60)年6月 資本金/1億円 事業内容/菓子・食品・飲料・食材・米の卸売、米菓・漬物・土産品の製造販売売上高/252億円 従業員/230人(パート含む) 出先/熊本支店、福岡支店、鹿児島支店、宮崎支店、長崎支店、大分支店、岡山支店、広島営業所、C&C事業部、食糧事業部、物産事業部、甲佐工場・慶屋(工場直営店、流通団地店) 関連会社/椛蝠泄ィ流(倉庫業・運送業)、潟Tンエックス(運送業)、兜ィ流春日(運送業)、葛繽B食糧(精米、白米・玄米の販売)、鞄ミ家(菓子製造販売)、鰍ォむらのあられファーム・きむらのあられ山鹿ファーム(農作物生産販売業)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2017年2月28日発行分)の掲載内容です。