（学） 尚絅学園 尚絅大学  
 森　正人  （もり　まさと）

プロフィール

鹿児島県出身。1948（昭和23）年9月生まれ、68歳。熊本大学法文学部文学科卒業ー東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学博士課程を経て、愛知県立大学文学部助教授、熊本大学文学部助教授、同大文学部教授、同大文学部長、同大附属図書館長などを歴任。2015年4月から尚絅大学・尚絅大学短期大学部学長。熊本大学名誉教授。専門分野は日本文学

2018年春、文化言語学部を改組へ

　食物栄養学、幼児教育、生活学、言葉と文学の分野を中心に人材を輩出してきた尚絅大学・尚絅大学短期大学部。森学長は「学生の大半は県内出身。これからは大学が持っている研究成果を積極的に発信し、地域に貢献したい」と方針を掲げている。
　昨年４月の熊本地震後には九品寺キャンパスを自主避難所として開放し、多くの学生や教職員がボランティア活動に参加。短期大学部食物栄養学科の学生が中心となり、益城町でのＮＰＯ法人による炊き出しを支援したほか、仮設住宅での食器無料配布やハンドマッサージ、絵本読み聞かせなどを行った。今後も２０１４年に開設した尚絅ボランティア支援センターを核に活動を続けていくという。
　また、２０１８年春の文化言語学部文化言語学科の改組に向け準備を進めている。同学部を現代文化学部文化コミュニケーション学科に改組する計画で、現在の教育分野を「文芸文化」として残す一方、「観光文化」、「情報メディア文化」、「日本・東アジア社会文化」の３つの領域を新設する予定。
　森学長は「社会の環境変化に伴い、高校生や保護者のニーズも多様化してきている。本学が大事にしてきた日本の伝統文化の教育に加え、今の時代に相応しい教育プログラムを設けることで、社会に有為な女性の育成をさらに推し進めていきたい」と話している。