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熊本交通運輸  
 住永 金司  (すみながきんじ)

  社長
プロフィール
上益城郡御船町出身、1947年5月15日生まれの69歳、熊本商業高校卒。72年熊本交通運輸を設立。熊本トラック運輸事業協同組合理事長、益城町商工会会長
嘉島町に新たな物流センターの建設を計画
 今回の熊本地震後、スピーディーな対応で業務の平常化を図った熊本交通運輸。3カ所の倉庫に被害が及んだが、益城物流センターは7月から本格稼働に、八代鏡倉庫は5月中から本格稼働、輸送団地倉庫は8月から本格稼働を開始した。住永社長は「有難いことに取引先のトップの方々が直接お見舞いに来られ、支援をいただきました。社員含めた復旧作業の結果、早期の再開が実現しました」と振り返る。輸送部門に関しても、震災直後から通常の運行を行い、荷主や関係者らを驚かせた。住永社長は「物流業は経済の血流とも言えるので、停滞させることはできません。九州は台風など風水害の影響を受けやすい地域なので、当社では全社的に日頃から非常時を想定したシミュレーションを繰り返し行い、災害時の危機管理におけるノウハウを蓄積しています」と今回の迅速な対応が実現できた理由を話す。
 また同社では嘉島町に新たな物流センターの建設を予定している。建設地はイオンモール熊本西側約1kmの緑川右岸(同町上仲間)、約9千uの敷地に2棟の倉庫を建設する計画で、今年中の着工を見込んでいる。「運輸業への規制強化の影響もあり、九州の中心になる熊本は、倉庫の立地場所としての優位性が高まってきているようです」と九州内での輸送環境の変化を認識している住永社長は、今後の展開を見据え新たな拠点開設に意欲を見せる。
〒861-2212 上益城郡益城町平田2240-1 TEL096(286)2304 http://www.kumako.co.jp/
設立/1972年4月 資本金/9,000万円 従業員/840人(グループ) 事業内容/一般貨物自動車運送事業、貨物運送取扱事業、倉庫業、通運事業、旅客自動車運送事業 売上高/141億円(2016年3月現在) 車両台数/527台(グループ) 出先/東京事務所、中部(三重)営業所、広島営業所、益城物流センター、宇土営業所、八代営業所、鹿児島営業所、鹿児島中央営業所、鹿児島空港営業所、沖縄営業所 グループ企業/熊交エクスプレス梶A熊本旭運輸梶A福岡熊交梶A八代熊交梶A西田運送求A潟}ルヤマ、熊交観光バス梶A熊交観光タクシー梶A椛褐ン交通、サンコー・コミュニケーションズ梶AKMKコーポレーション梶A泣Aヴァンセ・シム
※この記事内容はくまもと経済3月号(2017年2月28日発行分)の掲載内容です。