Leaders 2017熊本のトップ群像

平田機工  
 平田 雄一郎  (ひらた ゆういちろう)

  社長
プロフィール
1961(昭和36)年8月23日生まれの55歳。89年平田機工鞄社。米国など海外拠点勤務等を経て、2011年4月から現職。15年から熊本県工業連合会常務理事も務める。
熊本と共に生きていきます
 1951年熊本で誕生した生産設備メーカーの平田機工鰍ヘ、昨年4月の熊本地震を受け、6月に本社を創業地の熊本へ35年ぶりに戻した。震災で落ち込んでいた熊本にとって、復旧・復興の励みとなる明るいニュースとなった。
 平田社長は「熊本で生まれ、熊本で育った当社、熊本と共に生きていきます」と本社移転の想いを語る。
 同社は、社員に対して最高150万円の災害見舞金や1カ月半の特別休暇、無担保無利子の復興融資基金3億円の創設などいち早く支援に取り組んできた。また、県内の協力企業244社へのサポートをはじめ、県外や海外に外注していた業務をできるだけ県内企業に依頼。その仕事量は前年に比べ、2倍以上に増えている。「熊本の地でモノづくりを追求し続け、熊本復興のために1円でも多く仕事を取り、地元にお金と元気を還元したい」と話す。
 今年3月期は売上高780億円、営業利益70億円を見込む同社。有機ELや自動車・家電関連の堅調な伸びに加え、電気自動車(EV)メーカーからの受注が続き、EV関連生産設備の累計受注額は110億円を超えている。
 熊本城修復を目的とした株主優待制度の導入や、人材育成・研究開発分野に関する熊本大学との包括連携協定締結に続き、「次は熊本の観光振興や子ども達の笑顔につながるような復興支援にも取り組むことができれば」と平田社長は話す。

861-0198 熊本県熊本市北区植木町一木111番地 TEL096(272)0555 FAX096(272)7901

設立/1951(昭和26)年1229日 資本金/263396万円 事業内容/各種生産システム、産業用ロボットおよび物流関連機器等の製造ならびに販売 売上高/53048百万円(20163月期) 従業員数/2081人(連結・169月末時点) 国内事業所/本社/熊本工場、東工場、楠野工場、七城工場、関東工場(栃木県)、関西工場(滋賀県)、東京営業所 関連会社/タイヘイテクノス梶A潟gリニティ、ヒラタフィールドエンジニアリング鰍ルか、海外に10社(アメリカ、メキシコ、ドイツ、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、中国2社、台湾)

※この記事内容はくまもと経済3月号(2017年2月28日発行分)の掲載内容です。