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樺゚屋百貨店  
 久我 彰登  (くが あきと)

  社長
プロフィール
熊本市出身、1955年12月31日生まれ、61歳。宮崎大学農学部卒。78年樺゚屋百貨店入社、93年経営戦略室人事課課長、01年取締役、09年同総合企画部主管兼業務部主管を経て11年社長に就任。熊本商工会議所副会頭も務める
創業65周年を迎え総合小売業としての“進化”目指す
 地震後の6月1日から全館営業を再開した鶴屋百貨店。同社では再開後、ウェブ上に「100%熊本百貨店」を開設した。以前からソリューションプロバイダーとしての百貨店づくりを構想していた久我社長は「地震を機に当初考えていたものから少し方針転換をしました。県産品に限定し、その中でも数量の関係から全国の販売ルートに載らない、上質な商品を厳選して紹介しています」とサイトの内容に地元の生産者支援という目的も付与した。また同サイトでは売り上げの10%を被災地に寄付し、その寄付先も指定できる。さらに同社では文化財復旧のため3年間で5億円の寄付を実施するなど、熊本復興の一助を担う。
 今年創業65周年を迎える同社では、「地震後約1年を経ての、熊本復興のチャリティーと、当社の65周年、また県立劇場開館35周年の記念企画」(久我社長)との位置づけで、熊本県立劇場と共同で5月17日に、イギリスのフィルハーモニア管弦楽団のコンサートを実施する。それに続き、芸術催事も複数展開する予定だ。
 また創立65周年を迎え、今後の方針として久我社長は「社員それぞれの小さな変化を積み重ね、企業として進化を起こしたい。お客様のニーズに対し、一つ一つ丁寧に取り組み、社員の理解度を深めたい」と話し、総合小売業としての“進化”を目指し着実に歩みを進める
〒860-8586 熊本市中央区手取本町6-1 TEL096(356)2111 http://www.tsuruya-dept.co.jp/
創業/1952(昭和27)年6月 資本金/1億円 事業内容/百貨店業 売上高/576億円(平成28年2月期) 従業員数/725人(平成29年1月現在、正・契約社員) 店舗・出張所/八代、玉名、荒尾、人吉、天草、大津、水俣、鶴屋商品センター(熊本市)ほか 関連事業/鶴屋フーディワン、樺゚屋パーキング、レストラン事業、樺゚屋友の会、甘夏ローヤル梶A樺゚屋クレジットサービス、潟}ドック熊本、褐F本観光バス、褐F本文化の森
※この記事内容はくまもと経済3月号(2017年2月28日発行分)の掲載内容です。