熊本県酪農業協同組合連合会  
 隈部　洋  （くまべ　ひろし）

プロフィール

山鹿市鹿本町出身。1956（昭和31）年3月4日生まれの60歳。鹿本農業高校卒。2012年鹿本酪農業協同組合組合長。16年6月28日熊本県酪農業協同組合連合会会長就任。趣味はバイク（ハーレーダビッドソン1700ccを所有）

団結力を高め、一丸となって酪農復興へ

　全国有数の酪農県である熊本県において、生産者と消費者をつなぐ存在として60余年に渡って親しまれている熊本県酪農業協同組合連合会。
　昨年の熊本地震では熊本工場や菊池工場が操業停止となり、多くの酪農家が甚大な被害を受けた。工場は職員らの懸命な努力の甲斐あって早期に操業再開し、被災した生産者には指導課でチームを組み、再建に向けた支援を行っている。隈部洋会長は「被災直後からの働きや、新たな販路を開拓してくる職員の頑張りを見て、震災を経験したことで団結力は強くなったと感じている」と職員の頑張りを称える。また、「いまだ10戸の生産者が休業しており、牛舎建設などを経て今秋をめどに再開を目指している。少しでも生産者の費用負担が軽くなるよう行政に申し入れをしている」と課題を挙げる。
　新商品開発にも積極的で、３月１日には「グリーンスムージーミルクミックス」と「ふって飲むカフェ・オ・レ」、「熊本育ちいちじく＆ヨーグルト」、「牛乳屋さんがつくった杏仁豆腐」を発売。近年の健康志向に合わせたものから、食感や飲み方に特徴のあるユニークなものまで、いずれも生乳を惜しみなく使ったらくのうマザーズならではの商品だ。
　本県酪農にとってかつてない逆境の中、これをプラスに転化するべく、役職員・生産者一丸となって挑む。