西部電気工業��  
 増田　毅  （ますだつよし）

プロフィール

熊本県上益城郡御船町出身、1957年8月生まれの59歳。熊本大学大学院工学
研究科修了。日本電信電話公社（現ＮＴＴ）入社。2004年から�鰍mＴＴマーケティ
ングアクト静岡社長、06年ＮＴＴ西日本理事北九州支店長。10年7月西部電気工
業�鞄�社、執行役員東京支社長、12年取締役執行役員東京支社長、14年6月取
締役執行役員熊本支社長。趣味は、読書、散歩、旅行ほか。座右の銘は「一期一会」。
昨年７月に初孫が誕生、「赤ん坊の成長には目を見張るものがある」と笑う

創立70周年、「一体一心」の精神で創造的復興へ貢献

　熊本地震では、熊本市中央区坪井の社屋が大きく損傷し、５月から南熊本５丁目のテルウェルビル内に事務所を移転した。「多くの社員が本震当日から出勤し、被害状況の確認などお客様対応を始めていた。『自分のことは後にする』という熊本の良き気質を再認識させられた」と語る増田支社長。
　中期経営計画の２年目に入る同社。主力の情報通信エンジニアリング事業に加えて、ＩｏＴソリューションやセキュリティーソリューション、ＧＩＳ（地理情報システム）等「今後のコアとなる事業」へのチャレンジを積極的に進め、新たな事業領域の拡大に取り組んでいく。
　地域貢献にも積極的に取り組む。｢西部の森きくち｣協定を菊池市と締結し、菊池市旭志麓で植樹などを実施してきた。２０１５年に協定を３年間延長して桜の植樹をはじめ森林整備の活動を続けている。また人材育成のため「熊本県立大学西部電気工業奨学金」を設け意欲ある学生を支援する。
　旧本社跡地の再開発は、坪井ビルの被災を受け、専門プロジェクトチームが本格的に検討している。
　増田支社長は「今年は創立70周年を迎える節目の年。私どもは、もともと熊本が本社で、熊本に育てていただいた企業。恩返しの意味でも、この記念すべき年の第一歩として、創業精神である『一体一心』で熊本の創造的復興に全力で取り組んでいきたい」と復興を後押しする。