Leaders 2017熊本のトップ群像

褐F本放送  
 秋岡  廣宣  (あきおか ひろのぶ)

  代表取締役社長
秋岡 宣社長(前列中央)と「ウェルカム!」の出演者、スタッフ
秋岡 宣社長(前列中央)と「ウェルカム!」の出演者、スタッフ
プロフィール
下益城郡松橋町(現・宇城市)出身、1952年(昭和27年)2月10日生まれの65歳。宇土高校ー早稲田大学商学部卒。77年熊本放送入社。2000年ラジオ営業部長、04年東京支社次長、08年報道制作局長、10年4月ラジオ局長、6月取締役業務副本部長兼ラジオ局長、13年取締役業務本部長兼ラジオ局長などを経て14年4月常務業務本部長兼メディア企画局長、6月社長就任。趣味は、ゴルフほか
震災後の熊本の現状を全国へ情報発信
 「出張の際、以前は『熊本は大変ですね』との会話で始まったが、最近では特に話題にも上らず熊本地震が風化している印象を受けた」と秋岡社長。「復興道半ばの県内の状況を考えると、かなり温度差を感じた」と心配する。 同社は、Yahooと情報提供の提携を計画している。ローカル局との提携は全国でも数例しかなく、RKKのニュースがヤフーニュースでも流される。
 今回の震災で、重要性が再認識されたラジオ放送。都市部の難聴対策や災害対策のためのFM補完放送(ワイドFM)は、昨年5月1日に本放送を開始した。2月1日には人吉局、水俣局を開局し、カバー率は90・4%と受信可能エリアが広がった。テレビでは、4月以降「ひるおび」と「Nスタ」の放送時間の拡大と土曜日正午に新たなローカル番組を放送する。「ニュース系の生放送番組に力を入れていく。さらに生活者参加型の新鮮な内容を届けていく」と信頼性を担保に速報性を追求する。
 ラジオ、テレビの2つのメディアを持つ強みを生すため、SNSやスマートフォンなどに対応するメディア戦略の新部署を設置する。
 「県外では震災情報が少なく、関心も低下しつつある。震災を風化させないことが私どもの務めであり、熊本の元気な姿と復興の過程を全国に情報発信していく」と地元放送局として地域の復興を強力に後押しする。
〒860-8611 熊本市中央区山崎町30 TEL 096(328)5511 http://rkk.jp/
設立/昭和28年7月 資本金/2億円 事業内容/民間放送事業(ラジオ、テレビ) 役員/代表取締役社長 秋岡 宣、常務取締役 杉光定則、上野淳 取締役 有働祥三、沼野修一、筬島一也 従業員数/118人 出先/東京支社、大阪支社、福岡支社 関連会社/鰍qKKメディアプランニング、熊本産業文化振興梶A潟Gヌ・アイ・ケイ、鰍qKKカルチャー
※この記事内容はくまもと経済3月号(2017年2月28日発行分)の掲載内容です。