ピュア・サポートグループ  
 大浦 敬子  （大浦 敬子（おおうら けいこ））

プロフィール

熊本市出身、1962（昭和37）年5月生まれの54歳。熊本高校ー久留米大学医学部87年卒業。94年熊本大学大学院医学研究科博士課程修了。90年医療法人社団大浦会旧熊本敬愛病院常勤勤務、94年(医)大浦会常務理事就任、99年熊本県老人保健施設協議会理事就任、2000年大浦会理事長に就任。03年傘下組織を「ピュア・サポートグループ」と総称し代表に就任。11年�鰍ｨとなの学校を設立、代表取締役に就任し全国でフランチャイズ事業を開始、15年から「大人の学校メッソド」をスタートさせている

全国へ広がる「おとなの学校メソッド」

　従来の介護は、身体機能の衰えに過剰に対応し、高齢者の「自立心」や「自尊心」「やる気」に無頓着ではなかったか？・・・大浦さんのそんな思いが『おとなの学校』を生んだようだ。
　病院「メディカルケアセンターファイン」はじめ、介護老人保健施設、高齢者住宅、在宅サービス、コミュニティ・ケアと、医療・介護分野で幅広いサービスを提供するピュア・サポートグループだが、中でも“学び”をキーワードに「体も、心も、元気」を目標に、新しい発想、スタイルの高齢者アクティビティを提供する『おとなの学校』が注目を集めている。そこでは、黒板、時間割、鉛筆、プリントなどが用意された「教室」でスタッフが工夫を凝らした「授業」を行う。
　「意欲的な高齢者とスタッフが、“回想の舞台としての教室”で繰り広げる感動と感謝のアクティビティが、忘れかけていた記憶をよみがえらせ、動かなかった体を動かします」
　２０１５年４月、ＦＣ展開する『おとなの学校』の質を担保し、サービスの広域化を目指して独自編集の教科書と教則本（月刊）を創刊。16年春から『おとなの学校メソッド』として本格的に外販を開始したが、17年１月末時点で導入先は１８０施設を超え（契約ベースでは２００超）、発行部数は４千部近くにまで急拡大している。
　「目標は19年度に２万部達成。海外展開も検討したい」と、大浦さんは“学びのメソッド”に確かな手応えを感じている。