熊本銀行  
 竹下　英  （たけした えい）

プロフィール

1951（昭和26）年1月15日生れの66歳。山鹿市鹿北町出身。明治大学法学部卒。74年熊本相互銀行（現熊本銀行）入行。上熊本支店長、博多南支店長などを経て、2002（平成14）年に執行役員審査管理本部審査管理二部長、03年取締役、07年常務執行役員、10年に代表取締役専務執行役員、14年4月から代表取締役頭取（執行役員兼務）、6月から�鰍ﾓくおかフィナンシャルグループ取締役執行役員。趣味はゴルフ、歴史の道歩き

４月１日にＦＦＧ設立１０周年

　４月１日にはＦＦＧ設立10周年を迎える。「あっと言う間の10年間だった」と振り返る竹下頭取。成果としては�@３行のシステム統合によりシングルプラットホームが確立し経営の効率化が実現できたこと�A「熊本銀行」への行名変更により地域の銀行というアピールに成功し行員の意識改革が進んだ点を挙げる。
　特に頭取就任以降“地産地消”を掲げ地域密着の姿勢を徹底化し「県内１兆円運動」を展開、貸出金などの業容も県内での拡大を実現している。
　今期からは第５次中期経営計画を開始し、次の10年を「進化のステージ」と位置づけ、長期ビジョン「ザ・ベストリージョナルバンク」を新たに掲げた。スマホを活用して新しい金融プラットホーム構想「ｉＢａｎｋ」などのＦｉｎｔｅｃｈ事業を進める他、事業承継、Ｍ＆Ａなど新しい業務領域の開拓を図る。
　地場企業の復興もこれからが正念場。同行では復興支援の一環として全国の地方銀行などの行員14万人を対象とした県産品のカタログによる購入斡旋を実施し成果を上げたほか、被災企業に対しては、そのレベルに応じオーダーメイドの支援を実施していく。「復興特需で景況感はいいが、この３年の内に次のビジネス展開を見定め布石を打つ時だ」と創造的復興が形になる３年後が大きなターニングポイントになると指摘する。