Leaders 2017熊本のトップ群像

原田木材  
 原田 実生  (はらだ じつお)

  社長
プロフィール
熊本市出身、1966(昭和41)年生まれの51歳。九州学院ー日本大学農獣医学部卒。88年潟jコマート入社。スーパーバイザーを経験。89年に父・龍三氏が経営する原田木材鰍ノ入社。主に営業畑を歩み、95年取締役、99年営業部長、2002年専務取締役、05年代表取締役社長就任。10年(協)熊本ランベックス代表理事、15年一般社団法人全国木造住宅機械プレカット協会会長。16年熊本県中小企業団体中央会理事
日本で最も強く、最も長持ちする骨組みの提供を  
 昨年1月から取り扱いを始めている減震建築金具「UFOーE」が早速、熊本地震で効果を発揮した。特に被害が酷かった益城町に建築していた住宅2棟に採用していたが、ほとんど被害が出なかった。この震災を機に全国的に引き合いが始まり、大手の商社や建材卸業者でも販売を開始、この4月からは東京を中心に全国展開を本格化する。さらに2年程前から開発を進めてきた壁倍率10倍の「455高耐力壁」も投入、耐震性能を高めながらも設計自由度が広がるという。「これに優良木質建材としてAQ認証を受けたランベックス防腐・防蟻処理構造用集成材を使用すれば、“日本で最も強く、最も長持ちする住宅の骨組み”が提供できる」と社長自ら陣頭指揮を執って東京営業に打って出る。
 福岡工場では、昨年秋の下地材加工ラインの導入に続き、横架材加工ラインや柱加工ラインの更新に着手する。また、熊本工場でも生産設備の強化に伴い第4工場を新設中で、生産能力を現在の1万坪(2シフト)から2万坪(3シフト)、工場人員1.5倍の体制へ増強する。さらに設計CAD約70台を増設、乾式防腐防蟻装置の3号機も導入し量産化と品質の向上へ備える。総事業費は約12億円に及ぶ。
 今期6月期決算では前期比9%増の年商85億円を見込んでおり、一連の生産工場の設備増強が完了し、フル操業の体制が整えば、年商100億円の大台も近年中に射程圏内だ。
〒861-8012 熊本市東区平山町2985-1 TEL096(380)7531 http://www.haradamokuzai.co.jp
創業/1937(昭和12)年 設立/1961(昭和36)年2月 資本金/8000万円 事業内容/住宅用木材・建材、住宅用プレカット材の加工・販売 売上高/79億円(2016年6月期) 従業員数/168人(関連会社含む) 出先/福岡事業部、ランベックスジャパン事業部(東京)、栃木工場、名古屋営業所、滋賀営業所、岡山営業所
※この記事内容はくまもと経済3月号(2017年2月28日発行分)の掲載内容です。