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医療法人社団 岡山会 九州記念病院  
 岡山 洋二  (おかやま ようじ)

  理事長
「交感神経過緊張症候群」に関するレポートの全文が、九州記念病院のホーム・ページの下記のURLにあります。http://www.kkh.jp/ronbun/SacroIliacJointInstability.htm
「交感神経過緊張症候群」に関するレポートの全文が、九州記念病院のホーム・ページの下記のURLにあります。http://www.kkh.jp/ronbun/SacroIliacJointInstability.htm
プロフィール
宇城市(旧宇土郡)三角町出身。1949(昭和24)年10月6日生まれ、67歳。熊本高校ー熊本大学医学部卒。趣味はコンピュータープログラミング、将棋、古写真収集。ライフワークとして臨床研究を進める特定部位(頸部、腰部)に局所麻酔剤を皮下注入する新たな治療法「トリガポイント・ブロック」により得た新説を学会で発表し続けている
独自臨床研究で「交感神経過緊張症候群」を提唱
 開業71年を迎え地域に安心感をもたらし、存在感を示す九州記念病院。岡山理事長は、頚部と腰部の特定部位に局所麻酔剤を皮下注入し、疼痛改善などの効果を得る新療法「トリガー・ポイント・ブロック」の研究に取り組んでいる。「最近は局麻剤の皮下注入時に広範囲に疼痛改善をもたらす頚部と腰部の両側の特定部位の独自名称『タイガー・ポイント』に注目している」と語る。
 最近、大脳辺縁系の情動中枢の扁桃体が、視床下部の自律神経中枢(交感神経)に賦活信号を送っているという情報を得た。「すると、扁桃体がタイガー・ポイント注射の”標的器官“ではないかという推測が生じます」と岡山氏。そこで、タイガー・ポイント注射を行う部位にある末梢神経組織から、扁桃体へ接続する神経のルートが存在するかが問題となる。注入部位の深部知覚神経は、脊髄視床路を通り中枢へ信号が連続的に送られている。視床ー扁桃体間には相互の神経伝達回路の存在が確認されており、全身の深部知覚を含めた体性感覚の信号が扁桃体に送られ続けている事になる。
 扁桃体は視床下部に存在する自律神経系(特に交感神経系)を賦活する信号を送り続けている(交感神経系の適度な緊張状態)という事実から、「深部知覚の信号の一部をブロックすれば、扁桃体からの交感神経系への賦活信号も低下すると推測される」。強く長いストレスに晒された扁桃体が交感神経系を過度に刺激して過緊張状態をつくり、それが原因となる疾患群を「交感神経過緊張症候群」と呼ぶことを提唱、「タイガー・ポイント注射」による症状改善の検証を続ける考えだ。
〒862-0956 熊本市中央区水前寺公園3-38 TEL 096(383)2121 FAX 096(381)9235 http://kkh.jp/
開業/1946(昭和21)年 設立/1962(昭和37)年 病床数/一般病床101床(地域包括ケア病床41床含む) 療養病床133床(回復期リハビリテーション病床34床含む)合計234床 職員数/291人 診療科目/整形外科、リウマチ科、リバビリテーション科、循環器内科、呼吸器内科、代謝内科、消化器内科、泌尿器科(人工透析室)、脳神経外科、耳鼻咽喉科、神経内科、形成外科、皮膚科、放射線科、外科 関連施設/訪問看護ステーション、通所リハビリテーション、指定居宅介護支援事業所、人間ドック、託児施設「八福園」
※この記事内容はくまもと経済3月号(2017年2月28日発行分)の掲載内容です。