Leaders 2017熊本のトップ群像

九州電設   
 川内 省三   (カワウチ ショウゾウ)

  社長
川内九州電設且ミ長(右端)と会社に寄与する女性社員およびその家族
川内九州電設且ミ長(右端)と会社に寄与する女性社員およびその家族
プロフィール
1972(昭和47)年3月生まれの45歳。人吉市出身。球磨農業高校(現 南陵高校)卒業後、松の泉酒造入社。その後、JA球磨勤務を経て95年 同社入社。2005年取締役、08年副社長、15年4月代表取締役社長。 趣味はゴルフ。 
女性電工技術者の育成に尽力
 九州電設鰍ヘ穴井会長が1985(昭和61)年に事業を引継ぎ、今年で32年目を迎える。熊本県内を中心に電気工事の設計・施工を手掛け、近年においては九州、沖縄、関東、東北での受注も好調な伸びを見せる。「特に東京での受注が増加傾向にあり、また太陽光発電関連工事も安定した水準を保っている」と川内社長は言う。大型物件の技術力に長ける同社の2016年9月期の売上高は17億円。当初は3人でスタートした会社だが、今では約100人の従業員で組織する企業に成長している。「社員と共に、社訓である“他が為に生きる”を基軸に日々技術の研鑽に励んでいる」と穴井会長は話す。
 同社が力を入れているのは「人材の育成」。特に、女性の雇用や障がい者雇用を地元中心に積極的に行い、毎年多くの社員が国家資格の第1種及び第2種電気工事士試験に合格している。また、建設業の人材確保など業界の課題に対して県へ寄付金の贈呈も継続している。「建設業界の人手不足解消のため、若者たちへの技術面のサポートなどで今後県の協力が必要」と川内社長。今後10年間で、総額1500万円超を寄付する考えも明らかにしており、人材確保など県の予算に盛り込まれる。一昨年には本社を増床、新たな社員の受け入れ・研修体制も整い、「社員と関係各社のため、穴井会長と共に力を尽くしたい」と川内社長は力強く語る。
〒861-8046 熊本市東区石原三丁目6-13 TEL096-389-8700 FAX096-389-8100 http://www.kec43.co.jp
創業・設立/1975(昭和50)年7月20日 資本金/2,000万円 事業内容/電気設備の企画・提案・設計・施工・保守 売上高(2016年9月期)/17億円 従業員/93人 営業所/東京、合志、菊陽、益城 主取引先/熊本県・熊本市・九電工ほか
※この記事内容はくまもと経済3月号(2017年2月28日発行分)の掲載内容です。