熊本製粉��   
 宮本 貫治   （ミヤモト　カンジ）

プロフィール

熊本市出身、1951（昭和26）年1月11日生まれ、66歳。長崎大学経済学部卒。74年ブリヂストンタイヤ�鞄�社、09年ブリヂストン・タイヤ・セールス西日本�且ﾐ長、12年ブリヂストン・タイヤジャパン�叶ｼ日本支社専務執行役員などを経て13年3月熊本製粉�且ﾐ長室付、同取締役、7月社長就任

「美味しさと健康」をテーマに海外展開本格化

　「地域に根差した総合粉体メーカーとして、小麦粉を核としながらも、米粉、そば粉、そのほかパンや総菜が手軽に調理できるミックス粉の開発に注力している」と話す宮本社長。今年５月に設立70周年を迎える同社は消費者のライフスタイルの変化に即した調理の簡便性や、食を通じて心も体も健康になる食品の研究・改良を進め「美味しさと健康」をテーマに品質向上に取り組んでいる。「特に今後は高付加価値でより簡便性に優れたミックス粉の生産量を上昇させたい」と宮本社長は話しており、現在の売上に占める割合を10％から約20％に引き上げる計画があるという。
　また、同社は地域密着の経営姿勢を維持しながら、米国で健康食品として注目されているグルテンフリー市場に着目。同国の輸入販売卸業の「ＡｍｅｒｉｃａｎＫｅｙＦｏｏｄＰｒｏｄｕｃｔｓ」と独占販売契約を締結し、米国市場への本格参入に乗り出した。参入に先立ち、米国の認証機関から“グルテンフリー認証”を、またその後、国際安全マネジメントシステム（ＦＳＳＣ２２０００認証）を花園および合志の米粉工場で取得し万全を期して輸出をキックオフした。「米国の認証機関からも高い評価をいただいた。これからも生産性向上と、輸出の国数を増やすことが目標」と宮本社長はさらなる会社飛躍へ意欲を見せる。