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マルキン食品  
 吉良 扶佐子  (きら ふさこ)

  社長
今年発売した同社新製品。「チョコわらびもち風こんにゃく」は、低カロリースイーツとして人気を呼んでいる
今年発売した同社新製品。「チョコわらびもち風こんにゃく」は、低カロリースイーツとして人気を呼んでいる
プロフィール
1966年8月生まれ、熊本市出身。フロリダ大学ビジネスファイナンス専攻。米国AT&T社でマーケティング担当マネージャー。2012年11月、マルキン食品褐o営企画室長、2016年4月同社常務取締役就任、2016年10月から現職
『チョコわらびもち風こんにゃく』が好調な売れ行き
 山都町水増(みずまさり)地区で古くから生産されている幻の大豆「八天狗」を使った納豆が話題を呼んでいる。東京都渋谷区の渋谷ヒカリエで、日本各地の食材、食文化を紹介する「d47食堂」が企画した「水増定食」のメインメニューとして提供されたもので、製造には全国納豆鑑評会で8度の受賞歴を誇るマルキン食品鰍ェあたった。
 同社 良社長は「水増地区で採れる八天狗大豆はうま味が強く、しっかりした味わいの大豆です。来店者にも評判が良く、当社としても収量が安定すれば、今後商品化を考えたい」と話す。
 大手メーカーの進出で年々競合が増す中、自社の強みを生かした商品づくりを進める同社では、「元気と健康」をコンセプトとした商品開発に取り組む。「1月に発売した『チョコわらびもち風こんにゃく』は、スイーツで88キロカロリーという低カロリーが受けて好調な売れ行きです。今後はアレルギーの方でも安心して食べてもらえる商品の開発も手掛けたい」。
 新たな市場として海外展開を模索する同社では、米国市場向けの商品開発にも意欲を見せる。「米国市場に受け入れてもらうには現地の食文化になじむ商品開発が必要です。そのためにはデザートとして、あるいはパンとあう食材といった新たな発想が必要になる」と抱負を語った。
〒860-0823 熊本市中央区世安町380 TEL096(325)3232
創業/1915(大正4年)3月 設立/1962(昭和37)年4月 資本金/5,000万円 事業内容/食品製造および販売(納豆、豆腐、こんにゃく、ところてん、穀粉など) グループ売上高/130億円(2016年3月期) グループ従業員数/450人 営業拠点/熊本、福岡、広島、大分、宮崎、鹿児島、姫路 物流センター/嘉島 工場/阿蘇、松橋、宇土 関連会社/九州大豆食品協業組合、マルキン商事梶A竃{伝九曜紋、潟oイオの森 役員/代表取締役社長・ 良扶佐子 取締役副社長・ 良泰彦 常務取締役生産本部長・坂本秀文 常務取締役管理本部長・嶋村公明 取締役営業本部長・元島和彦 取締役第二営業部長・松川宣弘 取締役相談役・松岡昭 監査役・ 良啓子 執行役員第一営業部長・四方田涼二
※この記事内容はくまもと経済3月号(2017年2月28日発行分)の掲載内容です。