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学校法人 御船学園 平成音楽大学  
 出田 敬三  (いでた   けいぞう)

  理事長・学長
プロフィール
作曲家、指揮者、1955(昭和30)年7月生まれの61歳、ウイーン国立音楽大学作曲科卒業、ウイーン市立音楽院指揮科修了、米国・カーネギーホールはじめ、ヨーロッパ・アジア等、国内外で活躍、「笹川賞」、米国モンタナ州ボーズマン市「名誉市民章」、「くまもと県民文化賞・特別賞」、「熊本県文化懇話会賞」等を受賞、作曲作品はオペラ「細川ガラシア」、「ユアハンド・マイハート」、「おもいで宝箱」などジャンルはクラシックからポピュラーまで幅広い、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団や九州交響楽団などを指揮、2013年ウイーン楽友協会大ホールで「ファゴット協奏曲」初演、2016年交響詩曲「伊東マンショ」を作曲、本年、ヨーロッパ各地で演奏される。
学園創立45周年。“音楽の力”の発信と復旧・復興に尽力
 昨年は大学創立15周年、今年は学園創立45周年の節目の年を迎える。昨年4月の熊本地震では最も歴史のある校舎など、8割近くが使用できないほど大きな被害を受け、学舎が2棟解体された。「震災後、1カ月間休校しましたが、仮設校舎の設置など学ぶ環境を整え、すべての授業を再開しています。本年も無事、卒業生を送り出すことができます」と語る。
 今年は45周年に纏わる記念コンサート・イベントが目白押しで、3月には本学が母体である九州最大の『九州音楽コンクール』を開催する。今年は中国やベトナムからも多数参加。また、同3月には天正遣欧少年使節を題材にした交響詩曲『伊東マンショ〜時を超える祈り〜』(出田敬三作曲)をイタリアやオーストリアなどのヨーロッパ各地で初演、12月には『華麗なる音楽の祭典』として熊本、長崎で同詩曲を日本で初演する。
 また、学内では学舎の新築工事が始まる。「学舎は音楽大学らしいモダンなデザインで、学食ラウンジは、コミュニケーションルームを兼ねて音楽の流れるカフェテラスを考えています」という。
 九州唯一の音楽大学として、今年は復旧・復興、学園創立45周年事業に尽力する。「音楽のチカラで熊本を元気にすること、全国、そして世界にすばらしい音楽を発信することが使命です」と、同大学のさらなる発展が期待される。
〒861-3295 上益城郡御船町滝川1658 TEL096(282)0506戟@http://www.heisei-music.ac.jp
熊本市キャンパス・サテライトステージ 〒860-0806 熊本市中央区花畑町10-31 コスモス花畑町ビル6F TEL096-288-3188
創立・開学/昭和47年3月学校法人御船学園創立、同年4月熊本音楽短期大学開学、平成13年4月平成音楽大学開学 学部組織/音楽学科 演奏表現専攻ピアノ・管弦打楽・声楽(声楽/ポピュラー)音楽文化コミュニケーション専攻 作曲・ミュージックパフォーマンス・電子キーボード(電子オルガン・電子ピアノ)、サウンドデザイン、音楽教育、音楽療法、こども学科、音楽専攻科、M.P.C.(ミュージック・プロフェッショナル・コース) 関連施設・機関/附属音楽教室、熊本オペラ芸術協会、女性合唱団「平成カンマーコール」、九州音楽コンクール、アートイベントプロジェクト 取得できる資格/高校・中学教諭一種免許状(音楽)、全国音楽療法士養成協議会認定音楽療法士1種・2種、幼稚園教諭一種免許状、保育士
※この記事内容はくまもと経済3月号(2017年2月28日発行分)の掲載内容です。