�褐�陽熊本支店  
 山本 郁夫   （やまもと 　 いくお）

プロフィール

球磨郡球磨村出身。1961（昭和36）年8月24日生まれの55歳。熊本商科大学経済学部卒

色に対する基本技術をテコに事業拡大を目指す

　「福岡での受注が多くなってきている。昼夜2交代で製作に当たっています」と話す�褐�陽の山本郁夫常務取締役。地元で受注した仕事だけでなく、福岡で受注したパンフレット、チラシなどを熊本で製作する割合も増えているという。「福岡の市場が大きくなるにつれて、仕事の流れも変わってきました。以前は地元の企業が地元の印刷業者に仕事を依頼することが普通でしたが、今では地元だけでという垣根がとりはらわれ関連の業者に仕事が流れていくという図式に変わりつつあるのではないかと思います。又、通信がこれだけ発達してきた今日において働き方も変わってくるのではないでしょうか」。
　競合が激しさを増す業界にあって、同社では製版技術の高さを生かした印刷物全般に対しての受注拡大に力を入れていきたいとしている。「当社は、印刷業の中でも印刷用の版をつくる刷版製作も業務としており、中でも熟練の技術が要求される「特色」等の依頼も受けています」と語る山本郁夫常務。
　商品パッケージなど、一目を引くための色使いとして欠かせない、いわばオーダーメードのインクと言える「特色」づくりは、熟練の技術と職人的な勘が求められる、機械ではまねができない分野だといえる。現状では、印刷に使う特色の色校正が主だが、各種パッケージ、紙箱などの製版・印刷の受注はもとより、いずれは箱のデザインまで手掛けたいとしている