白鷺電気工業��  
 沼田 幸広  （ぬまた　ゆきひろ）

プロフィール

熊本市出身、1976（昭和51）年4月20日生まれの40歳、日本大学―同大大学院生産工学研究科電気工学専攻博士前期課程修了、2001年4月〜10年6月までの東海旅客鉄道�葛ﾎ務後、10年7月に白鷺電気工業�鰍ﾉ社長室長として入社、10年9月上席執行役員、11年9月常務取締役、14年8月に社長就任、趣味はラグビー観戦

創業70周年を迎え、100周年に向け新たな基盤づくりへ

　１９４７（昭和22）年の創業以来、今年２月で70周年を迎えた県下業界の老舗企業。「今年は30年後の１００周年に向けた礎づくりの年になります。新規ビジネスのみならず、社業においても新しい取り組みにチャレンジし、30年後の基盤構築が最大の目標となります」と年頭所感を述べた。
　その一環として昨年10月に農業に参入するため新会社「しらさぎファーム」を設立。地産地消の電気エネルギーを利用し、高付加価値の農産物の生産から雇用対策にも乗り出す。また、12月には道の駅「すいかの里植木」に、予約機能付ＥＶ用急速充電器を設置し運用を開始した。さらに今年１月には作業の効率化を目指し、ドローン（無人ヘリ）を使用して架線延線作業を行った。
　また、昨年４月に発生した熊本地震で本社事務所などが被災（半壊）したため、今年12月をめどに移転を計画。「新本社は災害に強く、社員の家族の避難所としても活用、電力も再生可能エネルギーで賄う“ＺＥＢ（ネット・ゼロ・エネルギー・ビル”にしたいと考えています」と話す。
　「電力小売りの全面自由化、送配電分離などの変化への対応、新規ビジネスの構築を図るとともに、社内的には働きやすい職場環境づくりに取り組み“幸福度ナンバーワン企業”を目指していきます」と宣言した。