トップ Leaders 熊本のトップ群像 叶シ日本メディカル
Leaders 2005熊本のトップ群像

叶シ日本メディカル  
 辻 詔一郎  (つじ しょういちろう)

  社長
辻詔一郎社長(前列中央)挟んで右側が辻正治企画室長、左側が小川雅彦業務事業部部長
辻詔一郎社長(前列中央)挟んで右側が辻正治企画室長、左側が小川雅彦業務事業部部長
プロフィール
熊本市新屋敷出身、昭和17年10月8日生まれ、62歳。済々黌高校卒。昭和51年個人創業、53年に社員3人で医療事務用コンピューター販売の叶シ日本メディカルをスタートさせた。システム営業、操作指導、ソフト開発の三位一体に、永年の信頼関係を背景としたメーカー・三洋電機のバックアップを加えた“四位一体”で他社の追随を許さないアフターフォロー体制を構築、20年余で同社を県内業界トップに成長させた。 
当社の企業価値は、先生方へ提供できる“安心感”
 医療事務分野でのコンピューターの可能性を確信した辻詔一郎社長が起業して今年で29年、叶シ日本メディカルはレセプト(診療報酬請求書)発行などを行う医療事務用コンピューターの販売で、県内シェアの過半を占めるトップ企業の座を不動のものとしている。  同社の成長の軌跡は、熊本県における医療事務用コンピューター普及の歴史でもある。この間、辻社長が一貫して追求してきたのが、「西日本メディカルの企業価値は、先生方へご提供できる“安心感”、先生方からいただく“信頼感”にある」という理念である。  その主柱となるのが、他社の追随を許さないサポート体制。システム導入後の運用面のサポート、その前提となる導入前の操作指導、医療法改正時の関連情報の提供とシステム変更への対応、そして迅速な緊急時対応…どれひとつを欠いても導入目的は達成されない。「システムの納入後に、先生方との本当のお付合いが始まる」…辻社長のこの言葉が同社の企業スタンスを端的に表わしている。
 この理念は次の世代に確実に受け継がれている。「当業界で売価のみを訴求する企業が、先生方との間に信頼に裏打ちされた永続的な関係を築けるとは思えません」と辻正治企画室長。「値段は安いが、フォローなしの売りっ放しというビジネスはやりたくないし、長続きするとも思えません。専門知識を持った自社スタッフによる安心感のあるサポート体制のご提供がまず第一。その上で初めて『電子カルテ』など病医院の健全経営に向けた新システムのご提案が可能となり、その延長線上に“先生方のお役に立てる西日本メディカル”があります」
 3月10日から12日まで興南会館で開く講演会を併設した医療情報総合展示会の準備に追われている。「院内情報を最大限に活用し健全経営を目指す、これからの病医院のあるべき姿をご提案します。ご期待ください」。創業30周年に向け、見応えのある展示会となりそうだ。 
8600833熊本市平成3丁目1613 TEL096(379)6611  URL:http://www.n-medical.co.jp/

 

創業/1976(昭和51)年10月 設立/1978(昭和53)年2月 資本金/1000万円 事業内容/医療事務用コンピュータ「サンヨーメディコム」の販売、電子カルテシステムの販売、メンテナンス、プログラム開発、情報処理サービス、医療事務養成校「日本メディコム学院」の運営、医療事務に関するコンサルティング業務 売上高/54500万円(平成166月期) 従業員数/30人 関連会社/泣潤[ク情報システム

 

※この記事内容はくまもと経済3月号(2005年2月28日発行分)の掲載内容です。