マルキン食品��  
 𠮷良 扶佐子  （きら　ふさこ）

プロフィール

1966年８月生まれ、熊本市出身。フロリダ大学ビジネスファイナンス 専攻。米国ＡＴ＆Ｔ社でマーケティング担当マネージャー。2012年11 月、マルキン食品経営企画室長、2016年４月同社常務取締役就任、 2016年10月から現職 

伝統の力で新たな市場を切り開く

　地場大手食品メーカー・マルキン食 品（熊本市中央区世安町、𠮷良扶佐子 社長）では、昨年８月世界各地の高品 質な食品が一同に集う食品見本市 「香港フードエキスポ２０１８」に初 出展した。𠮷良扶佐子社長は「アジア 圏で健康志向の食品市場が拡大して いることや、抹茶をはじめとする日本 の食文化が広く受け入れられている 現状を肌で感じられたことは大きな 収穫でした」と見本市の印象を語っ た。そうした健康志向のトレンドを 反映した商品開発に取り組む同社で は、３月に「元気かんてん
 クリアスイ スイ
 三杯酢２１０ｇ」を新発売する。 「寒天を使用し、独自の配合で透明感 のある商品に仕上げました。無臭であ るため食べやすく、しかも低カロリー です」。 　地域に密着した活動にも力を入れ る同社では、４月に完成予定の新本 社屋にキッチンスタジオを開設。地域 の食育の拠点として活用したいとし ている。さらに新ブランド立ち上げの 計画にも触れ、𠮷良社長は「健康に良 いものが選ばれる時代になりました。 当社の主力商品である納豆、豆腐、こ んにゃくといった伝統食品をベースに 新たな商品開発に挑戦したい」と意 気込みを語った。 　創業から１００年をこえる長きに わたり伝統食品を作り続けてきたマ ルキン食品。その伝統の力が新たな 市場を切り開こうとしている。