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熊本県果実農業協同組合連合会  
 橋本 明利  (はしもと あきとし)

  代表理事会長
プロフィール
玉名市三ツ川出身、1950(昭和25)年11月4日生まれの68歳。玉名高校卒。71年に玉名市農業協同組合(現JAたまな)入職。経済部長、参事などを経て2012(平成24)年JAたまな組合長。17年12月JA熊本果実連代表理事会長就任。趣味はゴルフ。座右の銘は「人尊自磨」
経営・果樹農家・職員の「三つの満足」整え組織を強化
 全国屈指の果樹王国にあって熊本県果実農業協同組合連合会の会長に一昨年12月に就任し、舵取りを担う橋本会長。
 「先輩方が築き上げてきた果実連を継承しつつ、様々な形でイノベーションを起こしたい」と自ら先頭に立ち
改革の指揮を執っている。その成果として、青果物に関してJA熊本経済連と共同で市場・量販店との取り引きを始めたことが挙げられる。「オール熊本」の販売戦略で相乗効果が期待される。青果部門ではミカン関係の価格も乱高下することなく順当な価格で推移し、取扱高は前年度を上回る見込みである。
 加工部門に関しては熊本工場と山梨県白州工場などを有し、その高い技術力や環境への配慮などから大手飲料メーカーとの強い信頼関係を築いている。今後は3年間で約12億円を投じて熊本工場の搾汁設備の更新を予定している。
 橋本会長は「今後は果実連の経営安定化、JA・果樹農家の所得増大、職員のモチベーションアップという三
つの満足を正三角形に整えることで組織を強くし、TPPやEPAなどグローバル化に対抗していかなければならない。強いものや賢いものが生き残るのではなく、先見性を持ち、変化に対応できる組織や人が生き残ることができる」と今後を見据える。
〒861-8514 熊本市東区小山町1846 TEL096(389)3311 http://3kj.jp
設立/1954(昭和29)年9月 出資金/19億2,640万円 事業内容/青果物の生産指導・販売および清涼飲料水の製造販売、農産物の加工販売 
取扱高/532億円(平成29年9月期)うち青果部門が169億円、加工部門が362億円 役員/19人(理事16人、監事3人) 事業所/熊本工場、白州工場
(山梨県)、大田市場事務所、東京営業所、大阪事務所 子会社/褐F本フルーツセンター、潟Wューシー
※この記事内容はくまもと経済3月号(2019年2月28日発行分)の掲載内容です。