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医療法人社団 岡山会 九州記念病院  
 岡山 洋二  (おかやま ようじ)

  理事長
「交感神経過緊張症候群」に関するレポートの全文が、 九州記念病院のホームページの下記のURLにあります。 http://www.kkh.jp/ronbun/SacroIliacJointInstability.htm
「交感神経過緊張症候群」に関するレポートの全文が、 九州記念病院のホームページの下記のURLにあります。 http://www.kkh.jp/ronbun/SacroIliacJointInstability.htm
プロフィール
宇城市(旧宇土郡)三角町出身。1949(昭和24)年10月6日生まれ、69歳。熊本高校‐熊本大学医学部卒。趣味はコンピュータープログラミング、将棋、古写真収集。ライフワークとして臨床研究を進める特定部位(頸部、腰部)に局所麻酔剤を皮下注入する新たな治療法「トリガー・ポイント・ブロック」により得た新説を学会で発表し続けている
自説「交感神経過緊張症候群」に深まる自信
8年前、トリガー・ポイント注射(局所麻酔剤の皮下深部注入)を実施中、「意外に広範な部位に疼痛の改善をもたらす現象を発見した」のを契機に、『交感神経過緊張症候群』と名付けた疾病の研究に意欲を燃やしている。 
自律神経系は生命維持の中心的な役割を担い、体内外の環境の変動に即応して生体機能を正常に保つ機能を備えている。「火事場の馬鹿力」という言葉があるが、生存を賭けた闘争や逃走等の非常時には心的ストレスが極限に高まり、この状態では大脳からのストレス信号により情動の中枢である扁桃体を介して交感神経の機能が過緊張状態に高まり、身体能力を極限にまで高める非常時メカニズムが働いていると考えられる。 
「持続的な心的や疼痛等のストレスが交感神経を過緊張状態に陥らせると、末梢動脈が過剰な収縮を生じて末梢循環血流量が減少し、アラームとしての阻血痛(大半が筋肉痛)や組織の阻血症状(病的状態)が生じますが、この病態を『交感神経過緊張症候群』と総称する事を提案しています」と岡山氏。 
氏は臨床研究で得られた知見から「自律神経賦活信号系」(仮称)の存在を想定している。紙幅の関係で詳細は割愛するが、「皮下深部に局所麻酔剤を注入すると、交感神経の情報源である感覚神経が常時モニタリングしている信号(交感神経の賦活信号)がブロックされ、病的な過緊張状態に陥っている交感神経の機能が正常な緊張状態に改善され、その結果、末梢動脈の過収縮が改善されて血流が改善し、阻血痛等の病的状態が改善する。この治療法は原因療法であり、多くの臨床経験から根治可能と考えている」と岡山氏は自説に自信を深めている。
〒862‐0956 熊本市中央区水前寺3-38 TEL096(383)2121 FAX096(381)9235 http://kkh.jp/
開業/1946(昭和21)年 設立/1962(昭和37)年 病床数/一般病床101床(地域包括ケア病床30床含む) 療養病床133床(回復期リハビリテーション病床34床含む)合計234床 職員数/291人 診療科目/整形外科、リウマチ科、リハビリテーション科、循環器内科、呼吸器内科、代謝内科、消化器内科、泌尿器科(人工透析室)、脳神経外科、耳鼻咽喉科、神経内科、形成外科、皮膚科、放射線科、外科 関連施設/訪問看護ステーション、通所リハビリテーション、指定居宅介護支援事業所、人間ドック、託児施設「八福園」
※この記事内容はくまもと経済3月号(2019年2月28日発行分)の掲載内容です。