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Leaders 2019熊本のトップ群像

肥後交通グループ  
 野々口 弘基  (ののぐち こうき)

  代表
後方は、『2019女子ハンドボール世界選手権大会』(11月から県内で開催)の周知を図るために導入したラッピング車両
後方は、『2019女子ハンドボール世界選手権大会』(11月から県内で開催)の周知を図るために導入したラッピング車両
プロフィール
1959(昭和34)年6月11日生まれの59歳。熊本市中央区帯山出身。大学卒業後、82年4月肥後タクシー(有)に入社し、89(平成元)年4月専務、2013年6月社長に就任と同時にグループ代表にも就任。(一社)熊本県タクシー協会青年部会部会長(05〜09年)のほか、全国防衛協会連合会青年部会会長(12〜16年)など数々の公職も歴任。熊本経済同友会常任幹事、熊本商工会議所議員。同市中央区国府2丁目在住
タクシー業界の将来見据え「イノベーションを起こすとき」
運転手の高齢化などを背景とした人手不足の解消や労働力の確保は、タクシー業界において喫緊の課題となっている。肥後交通グループは、女性ドライバーの新規採用につなげようと、企業主導型保育所の設置を計画。昨年11月初旬に国の認可を得た。熊本市中央区世安町の営業本部敷地内に鉄筋造り2階建ての施設を新築し、2019年度中の開園を目指す方針だ。 
同施設は、従業員の育児と仕事の両立を支援し、地域の子供も受け入れる保育施設(園児約30人収容)を1階に設けるほか、2階部分にシングルマザーなどを対象とした社員寮(4世帯分)を併設する点が最大の特徴。国や県内の行政機関などから開園後の視察の申し込みを受けるなど、施設の運営手法が早くも注目を集めている。
他社からの経営譲受などを背景に、熊本都市圏から天草、人吉、阿蘇などへと営業エリアを拡大してきた。「地方に行けば行くほど、住民の足の確保が急務となっている。交通手段を維持するのが我々の使命だ」と野々口弘基代表。AIによる自動運転技術の進展や配車アプリによるライドシェア(自動車相乗り)問題への対応など、タクシー業界を取り巻く環境が時々刻々と変化する中、「当業界にはイノベーション(革新)が必要。顧客の移動手段を守り抜くことを第一義に、会社の垣根を越え大同団結すべきときが来た。今しかない」と熱っぽく語る。
【営業本部・配車センター】〒860-0823 熊本市中央区世安町282 TEL096(368)3134 FAX096(368)3132  http://higokotsu-group.com/
創業/1959年12月  設立/1960年3月 資本金/8,000万円(グループ合計) 事業内容/タクシー業、バス事業、旅行業、人材派遣業、駐車場業、LPガス販売、自動車板金塗装、不動産賃貸業、ガソリンスタンド経営(人吉市)、ボウリング場経営(人吉市・鹿児島県霧島市)、軽貨物運送事業ほか 役員/グループ代表:野々口弘基、会長:野々口英子、専務:池田光男 グループ従業員数/約330人(2019年1月末現在) グループ会社/肥後タクシー(有)、(株)三和タクシー、安全タクシー(株)、(株)産交ポニータクシー、人吉タクシー(株)、(有)一の宮タクシー、肥後交通ホールディングス(株)、肥後交通(有)、三和パーキング、(株)ライフサポート九州、野々口商事(株) グループ保有台数/201台(普通タクシー180台、大型タクシー3台、ジャンボタクシー9台、大型バス2台、小型バス6台、福祉車両1台) 営業所/11カ所 事業区域/熊本市、合志市、菊陽町、益城町、嘉島町、天草市、上天草市、苓北町、人吉市、球磨郡、阿蘇郡市、鹿児島県国分市ほか
※この記事内容はくまもと経済3月号(2019年2月28日発行分)の掲載内容です。