Leaders 2019熊本のトップ群像

熊本銀行  
 竹下 英  (たけした えい)

  頭取
プロフィール
山鹿市鹿北町出身。1951(昭和26)年1月15日生れの68歳。明治大学法
学部卒。74年熊本相互銀行(現熊本銀行)入行。上熊本支店長、博多南支
店長などを経て、2002(平成14)年に執行役員審査管理本部審査管理二
部長、03年取締役、07年常務執行役員、10年に代表取締役専務執行役
員、14年4月から代表取締役頭取(執行役員兼務)、6月から鰍モくおかフ
ィナンシャルグループ取締役執行役員。趣味はゴルフ、歴史の道歩き
FFGのグループ力生かし地域間連携を推進
 今年は桜町再開発やラグビーワールドカップ、熊本城の本丸開城など大型イベントが目白押しで熊本にとって
のビッグイヤーと言える。「特に桜町再開発ビルの竣工は、具体的な姿が県民の眼前に現れる心理的効果は大きい。さらにはJR熊本駅ビル開発なども計画され震災の復興需要と相まって今後も熊本都市圏の成長エンジンと
なる」としながらも、反面、熊本都市圏への一極集中の加速が懸念されると指摘する。そうした中、FFGのグループ企業が、昨年9月から、天草空港利用促進協議会からの受託事業として、天草・福岡両地域の航空路線の需要創出につなげることを目的に、ビジネス・産業分野での交流を促進するマッチングに取り組んだ。既に商談が成立した事例もあり、福岡市と天草地区の両方に拠点を置くFFGのグループ総合力を発揮した地方創生事業といえる。今後も、九州に張り巡らされているF
FGのネットワークを活かした地域経済の活性化にも期待が持てる。
 フィンテックの進展や店舗の在り方など地域金融機関を取り巻く環境変化が著しく、構造改革が必要だとい
う。また、店舗移転に伴い無人デジタル化した店舗の遊休部分の有効活用を検討している。
 四月から始まるFFGの次期中期経営計画では、「進化」をキーワードに構造改革とイノベーションへの対応策を基軸に新たな体制で臨む。
〒862-8601熊本市中央区水前寺6丁目29-20 TEL096(385)1111 http://www.kumamotobank.co.jp 創業・設立/1929(昭和4)年1月 資本金/338億円 事業内容/銀行業
役員/取締役頭取 竹下英 取締役副頭取 青柳雅之 取締役専務執行役員 川波弘 取締役常務執行役員 野村俊巳、池田稔、米村康弘
店舗数/70店舗(うち出張所1店) 従業員/929人(2018年9月30日現在)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2019年2月28日発行分)の掲載内容です。