�潟nウディ  
 富永　哲生  （とみなが　てつお）

プロフィール

熊本市出身。1967（昭和42）年1月19日生まれの54歳。済々黌高校ー早稲田大学政治経済学部卒。伊藤忠商事�葛ﾎ務を経て、2001年ハウディに入社し管理部長就任。05年常務、08年専務、2011年7月から現職

コロナ禍乗り越え、100年企業への礎づくりを

　北部九州３支店・１子会社体制の営業ネットワークを構築し昨年、設立60周年を迎えたハウディ。その間、給食・外食・中食マーケットで価値ある商品とサービスを提供しながら事業を拡大し、九州内における業務用食品卸業界の歴史を築いてきた。
　この度の新型コロナウイルス感染拡大は同社にも大きな影響を及ぼした。本社と各支店で毎年開いている商品展示商談会は今春までの中止を決定し、２月からはウェブによる展示即売会を導入している。「コロナ禍で学校給食や外食の売上は大幅に減少したが、シルバー市場は好調で今後も医療・介護分野を狙った商品開発を強化していきたい」。富永社長はこう戦略を語る。外食需要が大きく減少している中では、熊本県が県産牛肉や地鶏、魚の消費喚起の一環として、小中学校などの学校給食に食材を提供する事業者を支援することで県内生産者の経営安定につなげており、同社はこの動きを受け、学校給食向けの食材提供を強化、子供たちの健康増進に貢献していきたい考えだ。
　一方、優秀な人材育成を重要な経営課題としている同社。毎年新卒採用を続ける中で今春も１５人の新しい顔が加わる。「当社は人が商品。若い社員が活躍できる会社づくりを目指し、年商２００億円の回復と１００年企業への礎を確実に築いていきたい」。富永社長は力強く結んだ。