福伸グループ  
 福田　丈人  （ふくだ　たけと）

プロフィール

上天草市松島町出身。1968（昭和43）年2月23日生まれ、53歳。上天草高校卒。2003年に�虚汾Lを設立し社長就任。一般社団法人熊本県法人会連合会青年部会連絡協議会顧問。趣味はゴルフ、読書、食べ歩き

熊本駅ビルに新店舗、天草の振興へ全力

　天草を本拠地に飲食ほか多彩な事業を展開する福伸グループにとって、今年は大きな一歩を踏み出す１年になるだろう。
　４月23日のオープンが間近に迫ったＪＲ熊本駅ビルの大型商業施設「アミュプラザくまもと」。同社はビル７階のレストランゾーンに海鮮料理がメインの和食店「天草 福伸」を出店する。「新型コロナウイルスの収束が見えない苦境の時期ではあるが、観光が基幹産業の天草に人を呼び込むための広告塔としての役割を果たしたいという使命感を持ち、出店を決断した」。福田社長はこう語る。食事を主体とした福伸の新業態店舗となる同店は47席を設置。店内には等間隔の木材の格子を設けるほか、店舗入り口の両側に天草産の木目石を貼るなど、他店との差別化を狙った魅力ある景観を作る。メニューは「天草福伸ご膳」など定食20種類を中心に「海鮮わっぱ飯」、「苓州うどん」、「天草鯛茶漬けご膳」といった天草を象徴する料理を用意。天草の食材を使った飲み物も豊富にそろえる。平均客単価は２５００円、初年度年商９千万円を目指す。
　「県内外から幅広い年代をターゲットにしている。天草産の魚や肉、調味料などオール天草の素材を使って提供する福伸の料理を存分に味わってほしい」と福田社長。２０２１年、天草の観光復活と振興へ福伸グループの挑戦が始まる。