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熊本県果実農業協同組合連合会  
 橋本 明利  (はしもとあきとし)

  代表理事会長
プロフィール
玉名市三ツ川出身、1950(昭和25)年11月4日生まれの70歳。玉名高校卒。71年に玉名市農業協同組合(現JAたまな)入職。経済部長、参事などを経て2012(平成24)年JAたまな組合長。17年12月JA熊本果実連代表理事会長就任。趣味はゴルフ。座右の銘は「人尊自磨」
変化に柔軟に対応し、「生命産業」を守る
熊本県果実農業協同組合連合会の橋本会長は「JA組織の経営の安定化」「農業所得の最大化」「職員のモチベーション向上」という3つの満足を掲げ、力強く舵取りを行っている。
 昨年は新型コロナウイルスにより対面営業自粛を余儀なくされたが、橋本会長のメッセージ付きサンプルなどアナログ戦略が功を奏した。設備面では熊本工場の燃料を液化天然ガス(LNG)に転換してCO2排出量を削減し、新電力への切り替えで大幅に経費節減したほか、搾汁設備の更新にも着手した。3月には厚労省が定める1日の野菜摂取目標を摂取できる新商品「ぎゅっと日本の野菜」(写真中央)を発売する。
 社会貢献にも積極的で、ジューシーを幼稚園・保育園と新型コロナ指定医療機関に計22万本、高校野球チームに計100ケース提供、豪雨災害被災地に支援金や物資を贈った。今年2月に東北で発生した震度6強の地震でも、迅速に被災地へ卸売会社を通じてデコポン800ケースを贈った。
 新型コロナへの対応も徹底。手洗い・消毒など基本動作の徹底やリモート会議、在宅勤務の導入に加え、熊本・大阪・東京・山梨の各拠点にPCR検査、抗原検査キットを備え、独自ルールに則って検査を行うなど「安心安全」の確保に万全を期している。
 「農業は生命産業」と表現する橋本会長。新型コロナ長期化や自然災害にも備えた万全の体制を取り、逆境に負けずに「全集中」で挑む。

861-8514 熊本市東区小山町1846 TEL0963893311 http://3kj.jp

設立/1954(昭和29)年9月 出資金/192,640万円 事業内容/青果物の生産指導・販売および清涼飲料水の製造販売、農産物の加工販売 

取扱高/4882400万円(令和29月期)うち青果部門が1457400万円、加工部門が3343800万円 役員/19人(理事16人、監事3人) 

事業所/熊本工場、白州工場(山梨県)、大田市場事務所、東京営業所、大阪事務所 子会社/褐F本フルーツセンター、潟Wューシー

※この記事内容はくまもと経済3月号(2021年2月28日発行分)の掲載内容です。