社会医療法人 寿量会 熊本機能病院  
 米満 弘一郎  （よねみつ　こういちろう）

プロフィール

1972年（昭和47年）8月生まれの48歳。熊本市出身。日本救急医学会専門医、日本集中治療医学会専門医、日本病院協会熊本県支部理事、熊本県医療法人協会理事、熊本全日病理事、地域の包括的な医療に関する研究会理事、熊本市男女共同参画会議委員、ＮＰＯ法人スペシャルオリンピックス日本・熊本理事

人のぬくもり感じる医療サービスの提供を

感染拡大防止のため、病院、介護施設における面会制限が長期化する中、熊本機能病院（熊本市北区山室６丁目、米満弘一郎理事長）では、担当スタッフと家族や患者、入所者が連絡できるメールシステムを導入中。現在一部で試験運用を開始しており、春には院内で稼働する見通しだ。また年齢、症状などを入力するＡＩ問診システムの導入により、待ち時間の短縮を実現した。さらに、来院できない患者向けオンライン問診ならびにオンライン診療外来を設置するなど、積極的なデジタル化を推進している。米満理事長は「面会制限が続く中、患者さんとご家族のコミュニケーションの大切さを改めて痛感しています。デジタルツールだけに頼るのではなく、人のぬくもりが感じられる医療サービスの提供に努めていきたい」と話す。　昨年、同病院では高齢の新型コロナ感染者の病後のリハビリの実践例、治療におけるリハビリスタッフとの連携の重要性について、日本リハビリテーション医学会で発表。リハビリ病院としての新型コロナ治療の取り組みが注目を集めた。
　「昨年は受診控え、コロナ対応など大変厳しい一年でしたが、一方で、これまでにない取り組みも実現できた。この経験をこれからの病院経営に生かしたい」。